気候変動観測中 ⑭
- 2020/12/10
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―世界規模で深刻な問題となっている地球温暖化。日本ではどのくらい気温が上昇しているのでしょうか。
1898年以降に観測されたデータによると、100年あたり1.24度の割合で上昇している状況です。
―温暖化は降水量が増えている原因ともいわれていますが、本当?
原因の一つと考えられています。雨は空気中に含まれる水蒸気が水となって地上に降るものです。また、空気は気温が高くなるほど水蒸気を多く含む性質があります。そのため、温暖化が進むと、年平均気温が上昇し、猛暑日や熱帯夜となる日が増えることや、大雨が降りやすくなり、海面が上昇することが考えられます。
―気象庁が行っている温暖化に関する観測について教えてください。
気温の観測は、全国約840カ所で行われています。その中でも将来的に環境の変化が少ないとされる場所を41カ所選定し、地球温暖化の監視を行っています。
―和歌山県にも観測地点はありますか。
はい。潮岬にあります。
―どういった方法で行っているのですか。
「露場(ろじょう)」と呼ばれる風通しや日当たりの良い場所に観測機器を設置して、気温や湿度、風向風速、雨量、日照を観測しています。
―観測データはどのように使われているの?
収集されたデータは、インターネット回線や衛星回線を用いて、日々の天気予報や長期的な気候変動の監視や解析に使用されています。
―地球温暖化の原因は、主に二酸化炭素といわれています。今、私たちにできることは何でしょう。
地球温暖化は、人間の活動による影響が大きいと考えられています。節電など、二酸化炭素の排出量を減らすための行動を、一人一人が少しずつ気を付けることで、将来の生活を守ることにつながると思います。
回答者 | ![]() 田中省吾さん 和歌山地方気象台の技官で、日本南極地域観測隊の元隊員 |
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