毎日生き生き健康通信vol.62
気になる花粉症の疑問を解決
正しい予防・治療法を
- 2025/2/20
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
花粉症は都会より、田舎の方が注意?
今年は例年に比べて、花粉の飛び始めが早く、飛散量も多い傾向。これから迎える花粉症のピークに備え、みなさんが、日頃気になっている花粉症の疑問に答えます。正しい予防・治療法を行いましょう。
昔は“大人に比べて子どもは花粉症にかかりにくい”といわれていましたが、環境の変化により年齢に関わらず、子どもでも発症します。ただし、高齢者は、加齢とともに免疫力が低下するので、かかりにくいでしょう。
花粉に暴露されると、体内に抗体が作られ、花粉に敏感になる“感作”された状態に。一度でも抗体ができると発症する要因となり、暴露量が多いほど発症しやすいと考えられています。中には、抗体ができない体質で発症しない人もいて、血液検査をすれば分かります。
花粉症は一度発症すると、症状が弱まっても、自然に完治することはありません。ただし、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させてアレルギー反応を弱める“舌下免疫療法”を行うと、感作と逆の“減感作”が起きるので、完治する可能性があります。
ヨーグルトを食べても花粉症を予防することはできませんが、ヨーグルトには腸内環境を整える作用があるので、免疫を安定させることが期待できます。花粉症の目薬には防腐剤が入っているので、ハードコンタクトができないといわれていましたが、今は、装着していても点眼できる目薬があります。
都会は田舎に比べて、花粉症になりにくいと思う人もいますが、花粉はアスファルトに落ちると舞い上がるため、都会でも注意が必要。和歌山市では海風が花粉を飛ばしてくれるので、花粉症の患者が少ないです。
花粉症の予防には、鼻や目、口を覆うマスクや眼鏡が大切。鼻うがいの効果は一時的なので、花粉症の症状が気になる人は、医療機関を受診し、抗アレルギー薬などで治療を。
(辻本直貴)
店舗名 | 和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科 |
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