毎日生き生き健康通信vol.62
気になる花粉症の疑問を解決
正しい予防・治療法を

花粉症は都会より、田舎の方が注意?

今年は例年に比べて、花粉の飛び始めが早く、飛散量も多い傾向。これから迎える花粉症のピークに備え、みなさんが、日頃気になっている花粉症の疑問に答えます。正しい予防・治療法を行いましょう。

昔は“大人に比べて子どもは花粉症にかかりにくい”といわれていましたが、環境の変化により年齢に関わらず、子どもでも発症します。ただし、高齢者は、加齢とともに免疫力が低下するので、かかりにくいでしょう。

花粉に暴露されると、体内に抗体が作られ、花粉に敏感になる“感作”された状態に。一度でも抗体ができると発症する要因となり、暴露量が多いほど発症しやすいと考えられています。中には、抗体ができない体質で発症しない人もいて、血液検査をすれば分かります。

花粉症は一度発症すると、症状が弱まっても、自然に完治することはありません。ただし、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させてアレルギー反応を弱める“舌下免疫療法”を行うと、感作と逆の“減感作”が起きるので、完治する可能性があります。

ヨーグルトを食べても花粉症を予防することはできませんが、ヨーグルトには腸内環境を整える作用があるので、免疫を安定させることが期待できます。花粉症の目薬には防腐剤が入っているので、ハードコンタクトができないといわれていましたが、今は、装着していても点眼できる目薬があります。

都会は田舎に比べて、花粉症になりにくいと思う人もいますが、花粉はアスファルトに落ちると舞い上がるため、都会でも注意が必要。和歌山市では海風が花粉を飛ばしてくれるので、花粉症の患者が少ないです。
花粉症の予防には、鼻や目、口を覆うマスクや眼鏡が大切。鼻うがいの効果は一時的なので、花粉症の症状が気になる人は、医療機関を受診し、抗アレルギー薬などで治療を。
(辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年3月8日号「災害時に発症しやすい 静脈血栓塞栓症 」
     今年3月11日は東日本大震災から14年、「いのちの日」。和歌山県は南海トラフ巨大地震が発生した場…
  2. リビング和歌山2025年3月1日号「すごいぞ!和歌山の底力 トップメゾンをも魅了する ニットの聖地を世界へ広める」
     和歌山のものづくり企業を紹介するシリーズ、「すごいぞ!和歌山の底力」。今回は、国内最大シェアを誇…
  3. リビング和歌山2025年2月22日号「222(ニャンニャンニャン)でハッピー!」
    2月22日は猫の日。かわいらしくて胸がキュンとなる、猫をモチーフにしたパンやスイーツを集めました。…
  4. リビング和歌山2025年2月15日号「和歌山市内初の専用パークで スケートボードに挑戦!」
     「つつじが丘総合公園」(和歌山市つつじが丘)に、市内初のスケートボード専用パークが開設しました。…
  5. リビング和歌山2025年2月8日号「大阪・関西万博から南高梅を世界へ 未来につなぐウメ~話 」
     大阪市の夢洲(ゆめしま)で、今年4月13日(日)〜10月13日(祝)の半年間、開かれる日本国際博…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/3/6

    2025年3月8日号
  2. 2025/2/27

    2025年3月1日号
  3. 2025/2/20

    2025年2月22日号
  4. 2025/2/13

    2025年2月15日号
  5. 2025/2/6

    2025年2月8日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る