毎日生き生き健康通信vol.61
風邪対策のうそ? 本当?
正しい予防・治療法を

湯冷めをすると風邪をひくって本当?

 インフルエンザなど、感染症にかかる人が増える冬場。“風邪をひいたら入浴は控える”と思っていませんか。正しいと思って実践している“風邪対策”が、時には間違っていることがあります。風邪を予防・治療するためには、風邪対策の“うそ”“本当”を理解し、正しい方法を知っておくことが大切です。

湯冷めをしたり、薄着でいたり、体を冷やすと風邪をひくと思う人がいますが、風邪はウイルス感染により発症するので、体を冷やしたからといって風邪をひくことはありません。ただし、寒い時は、空気が乾燥し、部屋を締め切って密閉空間になるので、ウイルスが拡散しやすいといわれています。

風邪のとき入浴を控える人がいますが、熱があっても入浴できます。むしろ、体を清潔にしている方が良いです。長湯すると体力を使い、汗をかくと体温が下がるので、さっと入りましょう。

風邪の予防にビタミンCを摂取する人がいますが、ビタミンCをたくさん取ったからといって、風邪を予防できることはありません。

発熱したとき、解熱剤の服用が良くないと思っている人がいます。発熱することで体温が上がり、免疫が活性化してウイルスを退治するといわれていることから、解熱剤を服用して熱を下げると、免疫が落ちてしまうと考える人がいます。高熱でしんどいときは、解熱剤を服用して熱を下げ、ご飯をしっかり食べて、安静にしましょう。

早く治したいから抗生物質を出してほしいという人がいます。一般的な風邪の場合、原因はウイルスなので抗生物質は効果がありません。

風邪の予防には、手洗いやマスク、手指消毒、換気、加湿をして、規則正しい生活を送りましょう。また、風邪をひいたら、医療機関を受診し、せき止めや解熱剤を処方してもらって安静にしてください。 (辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

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