毎日生き生き健康通信vol.56
汗や紫外線に要注意!
夏場に悪化しやすい湿疹の対策
- 2024/8/29
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
日焼け止めや保湿は、男女限らずケアを
夏に皮膚トラブルを起こしやすい人は、汗や紫外線により湿疹が悪化する可能性があります。通常のスキンケアに加えて、自身の体質に合った夏場ならではの対策を行いましょう。
夏場に悪化しやすい代表的な皮膚疾患は、アトピー性皮膚炎やあせも、日光過敏症、頭皮の皮脂汚れによる脂漏性皮膚炎です。特に、日光過敏性がある人は、日を浴びるだけで湿疹が広がります。日中部屋にいることが多く、日差しに慣れていない人ほど、日を浴びたときに湿疹が出やすい傾向があります。このように体質によって症状が異なるので、自分の体質を知って、湿疹をコントロールすることが重要です。
湿疹を悪化させないために、汗対策や日焼けの予防、保湿を行いましょう。汗をかくと刺激になり、皮膚症状が悪化します。シャワーを浴びることで皮脂汚れを取り、汗を洗い流してクールダウンしましょう。ただし、温度が高いと刺激になるので、入浴するときは、ぬるま湯がおすすめです。
日焼けの予防や保湿は、女性に限らず男性にとっても大切。日頃から日焼け止めを塗る習慣をつけ、日が当たりやすい場所に行くときは、こまめに塗り直しを。日焼け止めを選ぶ基準は、SPF30以上、PA2+以上で、自分に合うものを選びましょう。皮膚トラブルを起こしやすい人は、日が直接当たらないように長袖を着て、帽子をかぶるなどの工夫が必要。保湿は夏場も必要で、顔だけでなく全身にローションやクリームを塗りましょう。それでも湿疹が治まらないときは、かかりつけ医に相談を。
湿疹の治療には、基本的にステロイドを使います。ステロイドは効果が期待でき、湿疹を早く治すことで皮膚への負担も抑えられます。ステロイドを使って症状が安定したら、予防するための治療に変え、症状を見ながら治療を継続するのが良いでしょう。自分の体質に合ったスキンケアを大切に。
(辻本直貴)
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