毎日生き生き健康通信vol.43
快適な睡眠環境を整えて
熱帯夜を乗り切ろう

エアコンを一晩中つけて脱水症状を防ぐ

間もなく8月を迎えますが、暑い日が続きそうです。気象庁の7~9月の3カ月予報によると、西日本の今夏の平均気温は平年より高く、8月は特に厳しい暑さに見舞われるとのこと。屋内外を問わず、熱中症対策を心掛けたいですね。

 熱中症や夏バテの予防として、食事や運動、睡眠で暑さに負けない体をつくると同時に、猛暑を和らげる環境を整えることも大切。特に、高温多湿な熱帯夜は睡眠環境としては悪条件で、体内の水分が汗で奪われ、寝ていながら脱水症状を引き起こすことがあります。

 快適な睡眠環境に、エアコンで夜間に一定の室温や湿度を保ち、寝ている間の汗を抑えることが挙げられます。室温の目安は基本的には28度以下とされ、25度ぐらいがたいていの人の適温といわれます。一部屋に複数人で寝る場合は暑がりの人に合わせた温度設定にし、他の人は寝具や着るもので体温調節をしましょう。またエアコンの直風は避け、扇風機や送風機で室内の空気を循環させて、体を必要以上に冷やさないように。

 エアコンは室内の空気を冷やすことで湿度も下げます。しかし、室温を下げ過ぎると乾燥するため、湿度は60%以下に調節するといいでしょう。深い睡眠を目指すには、エアコンは寝る30分前につけ、そのまま一晩中つけたままに。タイマーを設定しても、エアコンが切れたタイミングで室内が暑くなり、寝苦しさで目を覚まして眠りが浅くなります。電気代が気になりますが、小まめに消するよりも、つけっぱなしの方が消費電力を抑えられるといわれます。

 体をリラックスモードに導く自律神経の一種、「副交感神経」の働きを高める行動を習慣づけるのもいいでしょう。寝る1時間前にぬるめのお風呂に入る、ストレッチで筋肉をほぐす、胃に負担をかけない温かい飲み物を取るなどがあります。睡眠時の脱水症状を防ぐには、喉に渇きを覚えなくても日中から水分補給をするように心掛けて。寝る前にまとめて水分を取っても、夜間にトイレが近くなり、深い眠りにつきにくくなります。

 睡眠不足が長く続くと、睡眠障害につながることもあります。寝る環境を整えても効果がない場合は、内科医などかかりつけ医に相談を。睡眠習慣の指導や、必要に応じた睡眠薬が処方され、睡眠時無呼吸症候群などの病気の可能性がある場合は、専門医を紹介してもらえます。 (辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山11月30日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り美しい紅白模様で際立つ甘み新鮮な足赤えびが人気の漁港」
     今年度、全国のリビング新聞ネットワークが「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中。リビング和歌山…
  2.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  3. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  4. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  5. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/28

    2024年11月30日号
  2. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  3. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  4. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  5. 2024/10/31

    2024年11月2日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る