毎日生き生き健康通信vol.38
これからスギ花粉がピーク
ひどい症状の治療には注射も
- 2023/2/23
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
ヒスタミンの前段階、IgE抗体を抑える
3月上旬から中旬にかけ、スギ花粉がピークを迎えます。今年の花粉量は、昨年の約2倍にもなると予想されており、すでに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。花粉症には飲み薬や点鼻薬、目薬などで対処します。ただ、こうした薬を用いても治まらない重症な人には、注射による治療法もあります。
鼻水や鼻詰まり、目がかゆい…などの花粉症の症状は、体が起こすアレルギー反応です。体の中に花粉が入ると、花粉を異物だと認識して、それを捕まえるIgE抗体が体内に作られます。このIgE抗体が作られた後、さらに花粉が侵入してくると、今度は肥満細胞と結び付いて細胞からヒスタミンを分泌し、花粉をできるだけ排出しようとします。これが、くしゃみや鼻水、涙などの症状につながります。
市販薬も含め、花粉症の薬は「抗ヒスタミン薬」と呼ばれますが、ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑制し、花粉症の症状を緩和するものです。
一方、近年、花粉症の重症患者に用いられている注射は、ヒスタミンができる前の段階となる「IgE抗体」に働きかけるもの。「抗IgE抗体」の作用をもち、注射することでIgE抗体が肥満細胞と結び付けなくなって、アレルギー反応を起こすヒスタミンが作られることを防ぎます。月に1回程度の注射ですみますので、薬を飲んでいるのに症状が治まらない人などは、検討するのもいいかもしれません。
ただし、この注射の対象年齢は12歳以上。さらに、いくつか条件があり、血中のIgE抗体量を調べる必要があります。IgE抗体が少なすぎても、多すぎても対象外となり、また体重も適応範囲があります。IgE抗体量と体重により投与する量が決まり、費用も変わります。また、この治療ができる施設にも条件があるので、耳鼻科かアレルギー科で尋ねてみてください。
店舗名 | 和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科 |
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電話番号 | 073-476-5676 |
Webサイト | https://wakayama-naika.com/ |
住所 | 〒640-8341 和歌山市黒田95-5 |
診療時間 | (月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00 ※水曜日・土曜日9:00-13:00 |
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