毎日生き生き健康通信vol.35
アトピー性皮膚炎の悪化に注意
しっかり保湿して予防しよう

「乾燥してきたな」と感じる前にケアを

これから冬本番になると、空気は乾燥します。肌も乾燥するので、アトピー性皮膚炎が悪化する季節でもあります。今年は、なかなか寒くならないので油断しがちですが、乾燥で皮膚炎が起こる前に、事前にケアすることで悪化を防いで快適に過ごしたいですね。

アトピー性皮膚炎の人の多くは乾燥肌です。空気が乾いてくると肌もカサカサして、かゆくなります。かくと肌のバリア機能や保湿機能が失われ、さらに乾燥してかゆくなる…、こうして肌が荒れる悪循環に陥ります。乾燥を防いで、かかないようにしたいですね。

肌の乾燥を防ぐには、保湿をしっかりとすること。ローションやクリーム、オイル、軟こうなど、市販のものでも構わないので、自分の肌に合う保湿剤を使いましょう。ローションタイプのものは使いやすいですが、保湿力はそれほど強くありません。ひどい乾燥肌の場合は、クリームかオイルタイプのものをおすすめします。

また、保湿剤を使っているのに、十分にケアできていない人が多く見られます。肌がベタベタするのが気になるぐらい“たっぷり”と保湿剤を塗ることがポイントです。1日に最低2回、朝と入浴後には全身に保湿剤を塗ってください。乾燥が気になるところには、日中にも塗りましょう。

保湿していてもアトピー性皮膚炎が悪化してきたら、すぐに治療を始めましょう。治療薬にはステロイドを使います。保湿クリームとステロイドを混ぜて使うこともでき、炎症を抑えることと保湿を同時にできるような薬の処方もできます。ステロイドは副作用を気にする人がいるかもしれませんが、必要な場合はしっかりと使って炎症を抑え、肌を整えることが大切です。ちょっとした乾燥でも「つい、かいてしまう」人は、かゆみを抑える飲み薬を併用するもの有効です。
(辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  2. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
  3. リビング和歌山2025年3月15日号「べらぼうな才能を発揮! 田沼意次のルーツは和歌山にあり! 」
    NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に登場する老中・田沼意次(演・渡辺謙)。田沼家は意次…
  4. リビング和歌山2025年3月8日号「災害時に発症しやすい 静脈血栓塞栓症 」
     今年3月11日は東日本大震災から14年、「いのちの日」。和歌山県は南海トラフ巨大地震が発生した場…
  5. リビング和歌山2025年3月1日号「すごいぞ!和歌山の底力 トップメゾンをも魅了する ニットの聖地を世界へ広める」
     和歌山のものづくり企業を紹介するシリーズ、「すごいぞ!和歌山の底力」。今回は、国内最大シェアを誇…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  2. 2025/3/20

    2025年3月22日号
  3. 2025/3/13

    2025年3月15日号
  4. 2025/3/6

    2025年3月8日号
  5. 2025/2/27

    2025年3月1日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る