毎日生き生き健康通信vol.30
夏なのに花粉症!?
その原因はイネ科の植物
- 2022/6/23
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
アレルギー検査で調べてみましょう
日本の国民病といわれる“花粉症”。スギやヒノキなど春に症状が出る人が大半ですが、次に多いのが「夏の花粉症」です。原因となるのは、イネやカモガヤ、オオアワガエリ(チモシー)などのイネ科の植物です。
スギやヒノキの花粉は、山から大量の花粉が風に乗って舞い降りてくるので、広い範囲で影響が出ますが、このイネ科の植物については、その植物が生えている近くで症状が出ます。私たちの生活に身近なイネなら、田植えの5~6月と、稲刈りの8~9月に多くなります。「スギやヒノキの花粉症が治まったのに、近所の田んぼで田植えが始まると、また鼻水やくしゃみがひどくなってきた」という人は、夏の花粉症の可能性があります。
カモガヤやオオアワガエリなどは雑草で、どこにでも生えています。例えば、家の庭や公園に、また通学路に生えているかもしれません。河川敷にも多く、子どもが野球やサッカーなどの練習に行くと症状が出る場合も。また、チモシーはウサギなどの小動物のエサに使われます。ウサギを飼い始めてアレルギー症状が出ると、ウサギが原因だと思いがち。でも、実はイネ科のエサに反応しているのかもしれません。
これから夏・秋にかけて鼻水やくしゃみ、咳(せき)などの症状が気になる人は、アレルギー検査をすることをおすすめします。ぜんそくの症状にも似ています。ぜんそくの薬を続けても咳が治まらないときは、アレルギーがないかどうかを調べてみましょう。アレルギーを起こす物を避ける生活を心がけるだけで、日々過ごしやすくなるかもしれません。
イネ科とウリ科は交差反応があります。スイカやメロンなどを食べると喉がイガイガするような人は、イネ科にもアレルギー反応を起こす可能性があります。検査をして、アレルゲンを調べておきましょう。
店舗名 | 和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科 |
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