毎日生き生き健康通信vol.18
夏に注意したい皮膚トラブル
「日光過敏症」と「コリン性じんましん」
- 2021/6/24
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
季節性の咳にはアレルギー治療を
夏に向け、だんだんと日差しが強くなり、よく汗もかくようになってきました。こうした時期は、皮膚トラブルが増える季節でもあります。
太陽の光が強くなると多くなるのは、「日光過敏症(光線過敏症)」です。日差しがきつくなり始めるころ、急激に日光を浴びると、皮膚に細かい湿疹が出ることがあり、かゆくなります。首や手の甲、腕など、肌が露出されているところに出現するのが特徴。日光過敏症の人が、湿布を貼ったまま日光に当たると、湿布薬に使われている痛み止めの成分と日光が反応し、貼っている部分にだけ湿疹が出る場合もあります。気を付けてください。
屋外に出て日に当たると肌がかゆくなるとか、湿疹が出る人は、日光過敏症である可能性があります。夏のピークには肌が慣れて症状が出なくなることも多いのですが、夏に向かうこの時期は注意して。予防は、日焼け止めクリームを塗ること。SPF20~30、PAは+あれば十分ですが、しっかり塗ることが大切で、こまめに塗り直すこともポイントです。
次に、汗が出ると肌がかゆくなる「コリン性じんましん」も、今の時期に多い症状です。日中に急激にたくさん汗をかいたときに、汗腺に沿って細かいじんましんが出ます。小児から20歳代に比較的多く見られます。いわゆるじんましんなので、出始めるとかゆくなり、かくとどんどん広がりますが、しばらくするとすっと治まります。
汗をかくときに出るアセチルコリンという成分に体が反応して起こる症状なので、汗をかくたびにじんましんが出てつらい人は、抗アレルギー薬で症状が抑えられます。汗をかくとこまめにシャワーを浴びたり、汗をふきとって清潔にすることも予防になります。
アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人は、こうした夏の皮膚トラブルを起こしやすい場合が多いです。重症化しないよう、事前のケアを心がけましょう。
店舗名 | 和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科 |
---|---|
電話番号 | 073-476-5676 |
Webサイト | https://wakayama-naika.com/ |
住所 | 〒640-8341 和歌山市黒田95-5 |
診療時間 | (月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00 ※水曜日・土曜日9:00-13:00 |
関連キーワード