昨年度、和歌山県文化功労賞を受賞した多田佳世子さん
昨年度、和歌山県の文化功労賞を受賞した声楽家の多田佳世子さん。和歌山市民オペラ協会の前身である和歌山声楽研究会を1964年に発足以来、現在に至るまで会長を努め、長きに渡って和歌山にオペラ文化を広げてきました。オペラ公演やコンサートに数多く出演し、企画・演出も手掛けながら、後進の育成にも力を入れてきました
地域の人たちに幅広く歌の力を伝える
こうした活動の傍ら、和歌山市中央コミュニティセンター(和歌山市三沢町)で約20年続いている「唱歌の学校」で講師を務め、唱歌を楽しむ市民が集い、多田さんを交えて明治・大正の時代から学校教育で歌い継がれてきた曲の数々に親しんでいます。発声練習なども本格的に行い、歌詞の意味や背景を踏まえた歌い方などを多田さんが指導。コロナ禍で休んだ時期もありましたが、今は月2回の集まりを再開、約20人の会員が参加しています。会の世話役をする高嶋さんは、「多田先生のご指導で声をしっかり出して歌えるようになると、もっと歌うことが楽しくなります。声を出すこと、そして歌うことは健康的で、いい刺激になります」と話します。
また、リビングカルチャー倶楽部(くらぶ)フォルテ教室(同市本町)では「歌の花束~多田佳世子と歌おう」を開講中、幅広い地域の人たちに向け、歌うことの素晴らしさや魅力を伝えています。
「唱歌の学校」は、毎月第2・4水曜午後1時半から(会費負担あり)。090(3970)8236高嶋さん
リビングカルチャー倶楽部の「歌の花束」は、第2・4月曜午後1時半から(有料)。073(421)4411フォルテ教室
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