“後衛がつなげて、前衛が決める”
パートナーと一緒に勝利へ
きれいに整備されたテニスコートに、爽やかな声が響く。和歌山市内のテニスコートで練習に励むのは、端地まどか選手(きのくに信用金庫所属)。長崎国体で団体7位、ソフトテニス日本実業団リーグで団体2位の好成績を収め、わかやま国体で活躍が期待されている選手の一人です。
端地選手がソフトテニスを始めたのは小学3年生のとき。友人と一緒に地元のスポーツ少年団に所属したのがきっかけ。「単純に“楽しい”ということが、今まで続けている原動力だと思います」と話します。
端地選手のポジションは前衛。ラリー中にボレー、またはスマッシュを打ちポイントを取ることが仕事ですが、「私は基本的に動きません(笑)。レシーブを取ることに徹します」とのこと。相手を油断させ、確実に得点を狙う戦法のようです。
また現在の課題については、「まだまだたくさんありますが、厳しいコースを狙えるようコントロールを鍛えていきたい」と、自身を見つめながら話します。
「ソフトテニスの魅力は、パートナーと一緒にチーム一丸となって戦えるところ。『後衛がつなげて、前衛が決める』。見ていても試合の流れは分かりやすいと思います。柔らかい軟式のボールですが、玉のスピードは結構速いので、初めて試合を見る人も面白いと思います」と、アピールしてくれました。
国体のソフトテニス競技は、ダブルス2組とシングル1人の計5人を1チームとする団体戦。現在約10人いる強化選手も最終的に5人に絞られます。「昨年の長崎国体では7位だったので、それより上を目指してがんばります。ポイントを稼いで和歌山の得点に貢献し、これまで協力していただいた方々に恩返ししたいです」と、抱負を語ってくれました。
穏やかな雰囲気の端地選手ですが、練習が始まったとたん引き締まった表情に。真剣なまなざしで戦う姿を、ぜひ試合会場でも見たいですね。
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