梅雨時も快適な生活空間に 家の湿気・カビを防ぐ工夫「今すぐチェック編」
- 2015/6/4
- ハウジング
梅雨時も快適な生活空間に
家の湿気・カビを防ぐ工夫「今すぐチェック編」
ハウスキーピングコーディネーター・宮本美保さんがアドバイス
汚れや水気を取り除き、通気を
梅雨の時期、頭を悩ませる家の中のカビ。前回の「家づくり編」に続き、今回はすでに暮らしている住まいでの防カビと除去のテクニックを、ハウスキーピングコーディネーターの宮本美保さんに教えてもらいました。
キッチンや浴室など、水回りは最もカビが繁殖しやすい場所。「キッチンは食べカスや水分などをしっかり拭き取ることが大事。浴室は、石けんカスや皮脂汚れがカビの原因になるので、入浴後は壁や床に水をかけて洗い流しましょう。そして、窓や扉を開けてできるだけ、湿気がこもらないようにします。換気扇は室外へと空気の流れを作るので、24時間回しておくことをおすすめします」と宮本さん。
「こうした水回りのカビは気付きやすいのですが、意外と見落としがちなのが、窓やカーテン、足ふきマット。一度チェックしてみて」と注意を促します。
では、生えてしまったカビはどう除去すればよいのでしょうか。
「まず、掃除をするときはマスクや手袋、換気を忘れずに。水拭き、から拭きは、カビの胞子を増やしたり、まき散らかしたりするのでNG。住宅用洗剤を吹き付けて、カビが浮き出てきたらぬれた布でふき取って。市販のアルコール除菌剤や除菌ウエットティッシュ、カビ防止剤などを活用して、日ごろから、清潔にしておくことがポイントです」と話します。
さらに、閉め切った状態が多い押し入れやクロゼットは、湿気がたまりやすいゾーン。「モノを詰め込み過ぎないこと。押し入れは、床や側面に布団などが接しないようにスノコを敷いたり、立てかけたりして隙間を作り、風の通り道を確保しましょう。お客さんが来ない時や外出する時に、開けっ放しにしておくのも一つの手段」とアドバイス。「通気が悪い靴箱も湿気が下にたまりやすいので、ビニール系の靴は下の段に、革は上の段に、と靴の素材に注意して収納しましょう」と教えてくれました。