学校でのいじめ、家庭内での虐待など、全国的に子どもをめぐる人権が社会問題となっています。いじめや虐待などは、事柄の性質上、周囲の目に付きにくいところで発生することが多く、被害者の子ども自身も、教師や親、友人などの身近な人にも相談しにくいことから、重大な結果が生じて初めて発覚する例が少なくありません。
法務局は、子ども専用の電話「こどもの人権110番」、SNS「LINE(ライン)じんけん相談」、インターネット「こどもの人権SOS eメール」による相談窓口を開設。他にも、便せんと料金受取人払いの封筒が一体となった「こどもの人権SOSミニレター」を用いて、子どもからの相談に乗っています。
夏休み明けは、生活が切り替わるため、心身のバランスを崩しやすい時期です。毎年、不登校などのさまざまな問題が多く現れるので、注意が必要です。
法務局は、8月21日(水)~27日(火)の期間、平日の電話とLINEの受付時間を延長し、土・日曜も相談に応じる「全国一斉『こどもの人権相談』強化週間」を実施します(下記参照)。たくさんの人に知ってもらい、子どもの声を一つでも多く拾い上げたいと考えています。
和歌山局内で受けた子どもからの相談件数は、22年度67件、23年度110件と増加傾向。近年、スマートフォンやタブレットの普及で、大人からは見えづらいところで起こる事案が増えていると感じています。悩みや困っていることがあれば、放っておかず、連絡をください。解決できる方法を私たちと一緒に考えましょう。
(和歌山県人権擁護委員連合会・野間弓子)
お問い合わせ | 073(422)5131 |
---|
関連キーワード