暮らしにプラス
ほ~ほ~法律 Vol.14
知っていますか?デートDV 人権教室を通じて啓発活動

 私たち人権擁護委員は、皆さんの人権が尊重されるよう日々活動しています。今回は、人権擁護委員の活動の一つ「人権教室」について紹介したいと思います。

人権教室とは、思いやりの心や命の尊さを身に付けてもらおうと、人権擁護委員が幼稚園や小・中・高校、企業、自治体などに出向き、実施している啓発活動です。中でも、高校生を対象に2013年から毎年行っているのが、交際中の相手から受ける身体的・精神的・経済的・性的な暴力「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」をテーマにした授業です。

DVの問題は、人に相談しづらく、一人で抱え込む傾向があります。暴力を振るう時期と優しさをみせる時期が繰り返され、被害者は次第に暴力から逃げられなくなるといわれています。授業では、DVに関する正しい知識に加え、交際相手との対等な関係を築くにはどうすればよいかを伝えます。授業後のアンケートでは「デートDVという言葉を知らなかった」という生徒が全体の約50%で、認知度は12年間ほぼ変わっておらず、今後も広く周知していく必要性を感じています。

他にも、携帯電話会社と協力した「スマホ・ネット人権教室」、企業で行う「ハラスメント人権教室」などもあります。人権問題は、発生する、または、エスカレートする前に防ぐことが重要です。正しい知識を持つことや、誰かに話をすることで解決の方向に向かうこともあります。人権教室の依頼があれば、和歌山地方法務局に連絡をください。

啓発活動といえば、今年も6月1日の「人権擁護委員の日」に合わせ、県内の市町村で「特設人権相談所」を開設します。各地の人権擁護委員が、学校や職場、日々の暮らしの中で起こる人権にまつわる問題に対応し、解決するための方法を一緒に考えます。相談は無料、秘密厳守です。

特設人権相談所の日程など、詳しくは「和歌山地方法務局」で検索、または、和歌山地方法務局人権擁護課073(422)5131に問い合わせてください。
(和歌山県人権擁護委員連合会・谷澤佐規子)

 和歌山県人権擁護委員連合会 人権擁護委員 谷澤佐規子さん

和歌山県人権擁護委員連合会
人権擁護委員 谷澤佐規子さん


お問い合わせ073(422)5131

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月19日号「高品質ブランド由良にんにく」
     一度食べたらニンニクの印象が変わるという「生ニンニク」。とれたての新鮮な香りやじっくり加熱すれば…
  2. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  3. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
  4. リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  5. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/17

    2025年4月19日号
  2. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  3. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  4. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  5. 2025/3/20

    2025年3月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る