暗雲が立ち込めている?
もう一つのNHK大河ドラマ
NHKにもう一つ、“大河”の名を冠したドラマがあるのをご存知だろうか?綾瀬はるか主演「大河ファンタジー精霊の守り人」。全12巻のファンタジー小説を映像化したもので、今後3年間にわたって放送される。原作を知らない僕でも楽しめる物語だが、ドラマの評判がさほど良くない。1本3億とも言われる制作費のかいもなく、視聴率は一桁。アクションも本格的だし、壮大なロケーションも見応えがあるのになぜ?要因の一つは原作ファン。20年前に発表された小説のファンは、このキャラにあの俳優?イメージと違うという、原作モノ特有の反発がある。もう一つ、日本にファンタジードラマがいまだ根付いていないこと。このドラマ、登場人物も、場所も、異世界という設定で、世界観に慣れるまで時間がかかる。つまり、途中からは参加し辛い。歴史大河ドラマなら、時代背景を知っているので、途中参入できるのだが…。しかも、シーズンごとに放送が途切れ、次は来年1月に始まる。これでは、大河のような国民的ドラマになるのは、まさにファンタジー(幻想)だろう。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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