映画も小説も総選挙も
大事なのは最初!?
何事においても大事な第一印象。例えば、石破首相の所信表明は、何かと批判の声が上がった。それが衆議院議員総選挙にどう影響を及ぼすのか。国民の審判に注目だ。映画も同じで、ファーストシーンは重要。宇宙船が手前から奥に飛び去ると、巨大な宇宙船が追いかけていく「スター・ウォーズ」。時計だらけの部屋から始まる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。丘の上から馬に乗った侍が姿を現す「七人の侍」。どれも期待感を持たせ、その映画全体に関わるテーマや情報が入っている。バラエティーでも同じで、よいVTRほどアバン(オープニングに入る前に流れるプロローグシーン)にこだわる傾向に。タレントもまた、出だしの一言に気を遣っている。文学でも、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」といえば「雪国」。他にも、「吾輩は猫である」「平家物語」など、古今東西の名作は、最初が秀逸だ。
このコラムも最初のインパクトをつけるべく「1億円プレゼント!?」と書き始めようか。いや、期待を持たせて嘘(うそ)を付く、どこかの政治家みたいだ。やめておこう…。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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