日赤和歌山医療センターが 災害医療救援センターを設置
国内外問わず高度で幅広い救援活動を展開
南海トラフ地震対策も視野に入れて

「今後は住民の方に向けた地域災害の情報も提供していけたら」と話す中大輔災害医療救援センター長

㊤昨年起きた西日本豪雨災害での救護活動 ㊦医療チームを派遣したバングラデシュの難民救援
日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市小松原通)が、4月1日付けで、「災害医療救援センター」を院内に設置しました。
災害医療救援センターは、日本や海外の被災地や紛争地などで、高度で幅広い救援活動を行うことを目的としています。設置前は、国内災害救護部門と国際医療救援部門を2つの柱に、各部門で地域や国に即した救援や支援を行っていました。
「このたび2部門を統合して一元化することで、より迅速で柔軟な救援・支援体制を確立します」と話すのは、センター長に就任した中大輔さん。医療社会事業部と国際医療救援部の部長を兼務し、統括DMAT(災害派遣医療チーム)や、和歌山県総括災害医療コーディネーターの肩書や経験を持つ、災害医療のエキスパートです。
同医療センターは災害拠点病院として、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、昨年起きた大阪北部地震や西日本豪雨災害にも救護班を派遣しました。また、日本赤十字社から全国初の国際医療救援拠点病院の指定を受け、現在まで40カ国に167人の医師、看護師、診療放射線技師、薬剤師などを派遣してきた実績があります。
災害医療救援センターには、医師、看護師、薬剤師、放射線技師、理学療法士などが在籍。DMATの資格を持つ人材も含まれています。「今までの経験で培ってきた知識や技術を共有して、今後の医療救援、災害救護をもっと充実させられれば」と中センター長は抱負を述べます。
近い将来発生するといわれている南海トラフ地震に関しても、「今までも和歌山県の災害医療拠点として、院内教育や実動訓練を積極的に行ってきましたが、国際救援の経験を反映させたきめ細やかな活動ができたら」と、来るべき巨大地震に備えます。
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