定期的にプロの診断を受けて
長年暮らしてきたわが家を、もっと住みやすく快適に。大切な住まいのリフォームについて、さまざまな視点から専門家にアドバイスをもらうシリーズです。第2回は、「エコ・トップ」(和歌山市川辺)の専務取締役・上田勝貴さんに、リフォームをする時期などについて聞きました。
リフォームをするタイミングは、築年数でいうと20年が目安。しかし、ある程度年数を重ねてから大規模なやり替えを行うよりも、こまめな点検を行い、不具合のある所を都度メンテナンスする方が低コストで済むことが多く、家も長持ちします。上田さんは、「住みながら定期的にメンテナンスしている家と、そうでない家では寿命に大きな差が出てきます。人の健康や見た目を気にするのと同じように、家の健康も気に掛けるべきです」と話します。住み始めたときは細かな所まで気を配っていても、住み慣れてくるとささいな異変は気にならず、放置してしまうという人も多数。「ちょっとした雨漏りや水漏れなどをそのままにしていると、壁の中がカビだらけになっていたということも。家の傷みを最小限にとどめるためには、住む人の“気づき”も重要になってきます」
劣化具合を自身で調べるには、「外壁は手で触ってみて白い粉がついたら塗装工事が必要」などチェックできる所もありますが、素人目にはなかなか分かりにくいもの。やはりプロに診断してもらうのが一番です。普段からささいなことも気軽に相談できるリフォーム会社を見つけておきましょう。また、和歌山県は雨や台風の被害に見舞われることが多い地域。予測不能な事態に備えるためにも、今の家の状態を知り、メンテナンスを行うことで、災害に強い“頼れる家”を作っておくことが大切です。
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