新番組「ラヴィット!」
称賛と勝算とは!?
4年前、某大物芸人さんとのお酒の席で、「注目の同業者って誰ですか?」と尋ねたことがある。そこで、すぐに出てきたのが麒麟・川島明。司会も大喜利も上手、好感度も高い、次は川島の時代だ、と大絶賛だった。他のタレントも出てくるのは麒麟・川島の名前ばかり。そして、予言通り、春から朝の顔として川島明MCの「ラヴィット!」(TBS)がスタートした。偶然にも、フジも新番組「めざまし8」を開始。朝の番組バトルが激化している。だが、この「ラヴィット!」は、スタジオ主体の生活情報番組。つまり時事、芸能ネタは取り扱わない。このご時世、大きなニュースばかりなのに、裏番組との差別化を図ったのだろう。が、早朝からのニュースに疲れ、視聴者が流れるのも事実。また、スタジオ主体ということは、制作費も大幅に削減。主婦向けということで、スポンサーも付きやすい。たとえ視聴率では負けるが、スポンサー売り上げとコスパで勝つ。今どきのスタッフも同様だ。もはやコスパが重視される時代に。うまい・早い・安い。コロナ禍で生き残るのは、牛丼のようなタイプかもしれない。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
関連キーワード