放送作家のギャラ事情
同じ額でも、アレが違う
コロナ禍で国に100万円を申請するほど、深刻な事態には陥らなかった放送作家業界。報道番組やラジオがあったり、バラエティーも復活したことが大きいだろう。さらに、この時期、個人的には特別番組の依頼もあった。この夏、中止になったさまざまなイベントの関連番組などだ。発注元は、地方局や準キー局、キー局下請けの会社などなど。偶然なのか、そのとき提示されたギャラの金額は、ほぼ同じだった。相場額だし、もちろん全て引き受けることに。ところが、実際番組作りに参加して驚いた。番組ごとの労力が恐ろしく違うのだ。準キー局、キー局の番組は、10人単位のスタッフで、作業も分担。放送作家も数人いて、VTR台本、スタジオ台本など作業は細分化されている。一方、地方局だと放送作家は僕1人。10本近いVTR台本、さらにスタジオ台本、ナレーションと、やることは山のようにある。それじゃあコスパが…
と思いがちだが、良いこともある。何せ人数が少ないので、意見がまとまりやすい。これでギャラアップという意見もまとめてくれりゃ、言うことないのに。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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