改編期到来、終わる番組で
見える人間性とは?
番組制作者にとっての鬼門といえば、改編期の3月、9月。幸いに今回は無いが、これまで何度もつらい春と秋を乗り越えてきた。通常は約3カ月前から一人ずつ個室に呼び出され、「予算の都合で、どうしても…」と、非情な定型文をプロデューサーから突き付けられる。こっちは、そんな空気をずっと感じているので、極めて冷静に「仕方ないですね」と反応。しかし、心の中はため息の嵐である。まあ番組はいつか終わるものだからと自分で納得させて、また、ため息といった具合だ。
とはいえ、これはまだマシな方で、かつて終了1カ月前まではぐらかされていたこともあった。そういうプロデューサーに限って、最後の挨拶で「いつかこの最高のメンバーでお仕事させてください」と平気でうそをつく。最高のメンバーだったら、番組は終わるはずはないのに。他にも、その後の新番組に呼ばれた人をねたむ人、一切の交流が無くなる人、怪しいビジネスに勧誘してくる人など、番組を作っていた時には見えなかった顔がよぉく分かる。むしろ、そんな人間ドラマを新番組にすれば、案外、好評かも。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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