憧れのえがしらみちこさんと
デビュー2作目の絵本を出版
- 2021/3/25
- コーナー
- LIVING Selection in 和歌山
幼なじみのイラストレーター・中川貴雄さんから「絵本を作りたいから文章を考えて!」と言われたのがきっかけで、『なんにでもレナール!』(教育画劇)で2017年に絵本作家デビュー。「小さいころから、“世界観”に入り込めるから絵本は好きでしたが、まさか絵本作家になるとは…」と玉置さんは話します。それから4年。また、“まさか”が起こり、2作目の『あなたの すてきな ところはね』(KADOKAWA)の出版が決定。「大好きな絵本作家・えがしらみちこさんに“告白”して、ストーリーを読んでもらえたんです。そして一緒に作品にしましょうという展開に」
実はこの作品、ストーリーはすでに完成していたもので、「1作目を出版したあと、あるお母さんから『私は長く生きられないので、2歳の娘にメッセージを残したい。そんな絵本を作ってもらえませんか』と中川のところに依頼が来て、その時に考えた2つのストーリーのうちの一つ」と打ち明けます。一つは、中川さんの絵で依頼者の手元に渡りましたが、「これは、えがしらさんのやさしい水彩画で世に送り出せればいいなー」と、勇気と運と縁でその“恋”を成就させました。「私が余命を告げられたら、子どもに『いつまでも愛しているよ』と伝えるだろうし、『自信を持って生きてほしい』とメッセージを残すだろうなと。それは日ごろから思っていても気恥ずかしくて言えない感情。この作品は“ことばのお守り”であり、読んでもらった子どもたちが“愛されている”と感じ、親子の絆が深まればうれしいですね」
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