“愛されマナー”を身に付けて 子どものコミュ力をアップ
- 2018/2/15
- フロント特集
「幼稚園から小学校に上がって友達ができるかしら」「新しい先生になじめるかな」と、子ども以上に心配してしまうのが親心。そこで、子どもの成長に合わせたマナーやコミュニケーション力を親子で学び、新学期に備えませんか。
春は進学や進級で子どもたちの環境が変わる季節です。学校は子どもがクラスメートや教師など多くの人と交流しながら、一日の大半を過ごす場所。対人関係が良好なら、学校生活をより楽しく過ごせるでしょう。困ったときに助けてもらったり、誰かを助けることができたり…。そんな友情を友達と育み、悩みがあれば教師に打ち明けたりできる〝コミュニケーション力〟(=コミュ力)を磨くことが大切です。
まずは、子どもの〝コミュ力度〟を測るために、ここに挙げている10の項目をチェック! つづく2面で、子ども向けのマナー教室を開催している専門家が、誰からも好かれる“愛されマナー”について指南します。
人生で大切な「人に好かれる力」を磨く
「1面のチェック項目で、家族構成と生活習慣の項目以外は、守ってほしいマナーですが、最近は大人でもできていない人を見掛けます」と話すのは、「カレント・マナースクール」(岩出市野上野)代表、金川あずささん。
同スクールでは、首都圏で人気の高い子ども向けのマナー教室を和歌山で開講。金川さんは、「今はSNSやゲームの普及で対人関係が希薄になったり、核家族や共働きの家庭が増えるなどの理由から、昔に比べて対人関係を日常から学びにくい環境になってきました」と話します。そのため、家庭でも積極的に、子どもにコミュ力やマナーを意識させてみては、と提案します。
相手への思いやりから
身に付く“愛されマナー”
「子どものコミュ力を高めるには、家庭内での親子関係も鍵。1面で紹介した項目を親御さんご自身でもできていますか。子どもは大人をよく見ています。お手本になれているか、親子でお互いをチェックし合うのもいいですね」と、アドバイスします。
同スクールでチャイルドマナー講師を務める俵本ゆかりさんは、「コミュニケーションやマナーというと、漠然としたイメージですよね。でもそのベースにあるのは、コミュニケーションで一番大切な“思いやり”。親御さんもそこに重点を置いて、お子さんに伝えてもらえれば。相手を敬い、気遣う心を養えば、誰からも愛される人格の基礎が築けます」と語ります。
俵本さんの講座では、「マナーの5原則」(下記参照)を掲げながら、それぞれの年齢が遭遇しやすいシーンや状況に応じて、必要なコミュ力を教えます。「『なぜ、この場で、このマナーが必要なのか』など、その背景や慣習なども交えて説明し、子どもたちの理解度を高めるように工夫しています」と、俵本さん。
また、金川さんは、「愛されるマナーを身に付けることで充実した人間関係を築ければ、それは、人生を豊かにすることにもつながります。コミュ力やマナーは、日々の積み重ねで身に付きます。柔軟な感性がある子どものうちに、大人が導いてあげたいですね」とも。
春休みの特別講座として、俵本さんと金川さんんによる、子どものための「ジュニアマナー講座」を企画しました(左記参照)。春の進学や進級を前に、子どもが身に付けておきたいコミュ力を学ぶ1日講座です。保護者の見学もOK。子どもが“愛されマナー”を身に付けるヒントを親子でつかんでみませんか。
新小1~3年生対象の低学年クラス、新4~6年生対象の高学年クラスがあります。保護者の見学もOKです。
日時 | 3月28日(水) 低学年クラス 午後1時半~2時半、高学年クラス 午後3時~4時 |
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講師 | カレント・マナースクール 俵本ゆかりさん、金川あずささん |
会場 | リビングカルチャー倶楽部 フォルテ教室 (和歌山市本町、フォルテワジマ4階) |
参加費 | 1620円(教材費込み) |
定員 | 各10人(定員になり次第締め切り) ※最少開講人員3人 |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部 フォルテ教室 (月~土曜午前10時~午後6時半、日曜と祝日は休業) |