意外に取れるの!?
テレビ業界、夏のバカンス
何かと激務といわれるマスコミ業界。確かに、リモート会議が導入されて、夜9時からスタート、終了は夜11時なんてことも増えた。ならば、きっと夏休みなんて無いのでは?と思われがちだが、そうではない。例えば、番組の収録は交通機関が混み合う、お盆シーズンを外す傾向に。なので、局の人間は有休を消化すべく、そこにバカンスを取る人も多い。となれば、必然的に関連スタッフも、その隙間を縫って取っている。特に、朝日放送の関係者は、このシーズンの休みが多い。夏の甲子園を中継しているので番組休止が増えているからだ。とはいえ、スポーツ局、アナウンス部ほか応援部隊は、もちろん無休でお仕事。だから、夏の終わりには日焼け具合で、どちらの人か一目瞭然だ。ちなみに、日焼けした人たちは、12月ぐらいに「夏休みを消化します」というのも、風物詩の一つ。では、われわれ出入り業者にとってはどうなのか…。といえば、夏のバカンス=放送が休止=ギャラが減る、といった悲しい負の連鎖が。夏なのに気持ちは冬。どんな冷房よりも凍り付く。それが夏のバカンスなのである。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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