当るも八卦 当らぬも八卦
占い番組が急増中
近年、急激に増えている占い番組。「突然ですが占ってもいいですか?」(フジ系)、「占いメガネ」(TBS系)など、関西で未放送のものもあるが、ティーバーで配信され人気だ。では、なぜ今、占い番組が増えているのか。やはりコロナ禍やロシア問題など社会への不安に尽きる。自身の先が見えず、何かにすがりたいと占い自体がブームとなっているからだ。とはいえ、占い番組はもろ刃の剣。一歩違えれば、コンプライアンスに抵触しかねない表現が潜んでいる。民放連の放送基準にも、「占い、運勢判断は、断定したりしない」と書かれているほどだ。だからか、かつてのズバっと言う毒舌占い番組は今やない。過去を分析し、人生を諭すといった、優しい占い番組へと変貌を遂げている。また、占い師も知名度向上となるので、低予算で出演してくれるというメリットも。つまりはお互いウィンウィンの関係なのだ。ちなみに、今年の3月26日は、占いでいうところの最強開運日らしい。財布を買い替えたりするといいとか。と、知ったのは、財布を買い替えた次の日だった。あぁついてない…。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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