落葉低木のアジサイ 花芽をつける前にせん定を
- 2015/7/2
- ハウジング
お気に入りの樹木を見つけよう①
落葉低木のアジサイ
花芽をつける前にせん定を
酸性土壌の日本では青色に育つ傾向
季節ごとにお届けしてきた、初心者でも失敗しにくい「収穫が楽しみな庭づくり」。今年度は、「お気に入りの樹木を見つけよう」をテーマに、四季折々花を咲かせる木、紅葉が美しい木、葉の形を楽しむ木など、自宅の庭で手軽に育てられる庭木・低木を紹介します。
解説してくれるのは引き続き、庭づくりと園芸の専門店「ガーデナーズジャパン」(海南市南赤坂)の中野誠介店長です。
今回、取り上げるのはアジサイ。「近年、アジサイの鉢植えが、母の日のギフトとして人気を集めています。梅雨時に花を咲かせ、そろそろ色が変わってくるころ。大きさを保ち、次のシーズンも美しい花を楽しみたいなら、7月中旬までにせん定しましょう」と中野店長。
アジサイは、7~8月にかけて新しい花芽をつけます。「花芽をつける前に、大きい株のものなら30センチほど、小さい株なら花の付いている枝の半分くらいの位置でカットしてください。よく、『うちのアジサイ、株は枯れていないのに花が咲かないんです』と相談に来られますが、それは、新しい花芽を切り落としてしまっているから。その場合は、今年はせん定せず、置いておくと来年花をつけます」と言います。
アジサイは大きく分けて、日本が原種のヤマアジサイと、欧州で品種改良されたセイヨウアジサイに分類されます。ヤマアジサイは日陰、セイヨウアジサイは日なたを好み、現在、日本でもセイヨウアジサイの方が多く栽培されています。ちなみにここ最近、フラワーアレンジメントやブライダル業界で注目されている「秋色あじさい」も、花の色が変化し、秋まで長く楽しめるセイヨウアジサイです。
ところで、お宅のアジサイは何色?日本の土壌は酸性のため、青や紫色に育ちやすく、「アルカリ肥料をあげると、来年はピンクの花を咲かせるかもしれません」と。