子ども向けの事業に取り組んだ和歌山市の2団体が
市民協働大賞の優秀賞に
「文化創造グループ」と
父親サークル「パパチカ」
NPOやボランティアなどの市民団体が、行政や大学などと協働で活力ある町づくりに向けて取り組んだ事業を表彰する「平成26年度わかやま市民協働大賞」。子どもたちの豊かな体験と地元への愛着を育む協働事業に取り組んだ2団体が優秀賞を受賞しました。
この賞は、和歌山市が推進している、さまざまな団体が行政とともに公共サービスを担う「協働のまちづくり」を広く知ってもらおうと平成22年に創設されました。今年度は5件の応募があり、大賞には音楽を通じて町の活性化を目指す「わかやまマジカルミュージックツアー実行委員会」が選ばれました。
優秀賞を受賞したのは、「お城でいろいろ芸術体験事業」を実施した「文化創造グループ」と、「わかやまのぬりえ」事業に取り組んだ父親サークルの「パパチカ」。
和歌山城で体験をして天守閣で発表
地元素材のぬり絵を3歳~5歳児に配布
「お城でいろいろ芸術体験事業」は、和歌山城を舞台に、夏休み中の子どもたち向けに、楽器や民族音楽、落語、植物造形のワークショップを実施し、その体験活動の成果を天守閣で発表。お城の持つ魅力と、本格的な芸術に触れる体験をつなげる取り組みに多くの親子が参加しました。
文化創造グループの花光郁会長は、「和歌山市のシンボルといえるお城、しかも天守閣で芸術体験ができることは子どもたちにとって大きな魅力だったと思います。これからもお城にこだわり、また、子どもたちが〝本物〟に触れられる機会を増やして、和歌山の文化を高め、広めていきたい」と話していました。
「わかやまのぬりえ」は、父親たちが楽しく育児に参加するとともに、子どもたちに地元への愛着を育んでもらおうと、お城の動物園や和歌祭、電車など、地元の素材をモチーフにしたぬり絵冊子を制作。和歌山市内に住む3~5歳児に配布しました。ホームページからもダウンロードできます(http://papachika.org/nurie13/ ※ 現在の活動はフェースブックページで更新)。
「パパチカ」メンバーの額田康夫さんは、「ぬり絵の場所に出かけたり、話をしたり、父と子、父子と地域を結ぶツールになったと思います。実際にぬられた絵を見て、子どもの創造力の豊かさも実感しました。今、2冊目を作成中で、春以降の完成を目指しています」と意気込んでいます。