空き家に関するさまざまな情報が分かる 県がパンフレットを発行
- 2018/4/19
- ハウジング
管理や活用の方法を分かりやすく紹介
人口減少や高齢化を背景に、数年前から「空き家」が社会問題として大きく取り上げられているのはご存じのとおり。和歌山県でも空き家数は約8万6000戸、空き家率は18・1%と全国平均(13・5%)よりも上回っているのが現状です(「2013年住宅・土地統計調査」総務省)。
「2014年空き家実態調査・集計結果(国土交通省)」によると、空き家を取得したきっかけは「相続」、と全体の52・3%が回答(有効回答数2140人)。自分には関係ないと思っていても、持ち主がいなくなって相続することも。急に手に入ったとしても、そこに住む予定がなければ、困ってしまいますよね。
県は先月、空き家に関するさまざまな情報をまとめたパンフレット「空き家のこと、考えてみませんか?」を発行(左)。県内の現状や自分でできる管理の方法をはじめ(左上参照)、支援制度や相談窓口などが分かりやすく紹介されているので、今、空き家を所有している人はもちろん、将来、所有するかもしれない人も必見です。パンフレットは、県や各市町村で無料配布されている他、県建築住宅課のホームページでも閲覧できます。
他にも、行政や関係団体でつくる「和歌山県空家等対策推進協議会」では、今秋から空き家相談会を行う予定。現在準備が進められています。
【問い合わせ】
073(441)3184 県建築住宅課
自分でできる管理のポイント
【通気・換気】全ての窓・収納扉の開放、換気扇の運転
【通水】蛇口の通水、排水口に水を流す(防臭、防虫のため)
【清掃】室内の簡単な清掃
【郵便物整理】ポスト・玄関の郵便物・配達物の確認
【敷地内清掃】敷地内の落ち葉やごみの掃除
【草取り・庭木のせん定】草取り、庭木のせん定、消毒
【雨漏りの有無】全ての部屋に雨漏りがないか確認
【建物の傷み】建物に傷んでいるところがないか確認
【設備の傷】水漏れなどがないか確認