寒い冬を迎える前に
自宅で簡単、お灸デビュー
健康に関心の高い人の間で浸透
寒さによるコリ、冷えやむくみなどに悩まされる冬。自宅で簡単にできるお灸が、健康に関心の高い人の間で浸透しています。
ちょっとしたことでも毎日続けて
ヨモギから作られるモグサに火をつけ、体のツボに温熱刺激を与える「お灸」。最近は、煙が出ないタイプや火を使わないタイプ、香りが楽しめるタイプなど、さまざまなお灸がドラックストアなどでも手に入るようになり、自宅でも手軽に扱えるように(写真②)。鍼灸師が講師となって開かれる教室には、お灸女子が多く訪れています。
朝夕、肌寒くなる10月末、リビングカルチャー倶楽部(くらぶ)フォルテ教室(運営=和歌山リビング新聞社、和歌山市本町)でも恒例の「お灸女子会」が開かれました。
講師の「まさ鍼灸院」(和歌山市三葛)院長の樋川(といがわ)マサさんは「人間の体には700以上のツボがあり、ツボとツボをつなぐルートを“経絡”と呼びます。この経絡は五臓六腑(ろっぷ)と深く関わっています」と説明。①皮膚の凹みを探す②押すと軽い痛みのある所③肌表面にむくみやくすみがないか、などツボの見つけ方を伝えました。
この日は、「三陰交(さんいんこう)」と「足三里(あしさんり)」など、冬に向けた冷え対策のツボが紹介されました。
三陰交は、内くるぶしの頂点から指4本上、骨と筋肉の境目にあるツボ(写真③)で、樋川さんは「“万能のツボ”と呼ばれ、冷えやむくみ、女性のホルモンバランスの乱れなどにおすすめです」と話します。
足三里は、ひざを軽く曲げ、皿の下、外側のくぼみから指4本下にあるツボ(写真③)。見つかりにくいときは、座ったままでかかと立ちをするようにし、盛り上がった筋肉と骨の境目を押して、痛気持ちいいところを探します(写真①④)。樋川さんは、「ここは、胃の不調、足の疲れやむくみ、ひざの痛みがあるときに据えます」と説明します。
お灸は、その日によって熱の感じ方が異なります。温感がなくても、お灸を外したとき、皮膚に赤みがさしていたらOK。ジリジリと熱いときは、我慢せずに途中でも外すことが大切です。
樋川さんは「毎日、自分の体を触っていると、痛いところ、疲れているところが分かるようになります。お灸は体調不良のときや持病のある人は注意が必要。お灸以外にも、長めの靴下やレッグウオーマーで三陰交を温めたり、入浴時に湯船で足や腕のツボを刺激しながらマッサージしたり、ちょっとしたことでも毎日続けることが大切です」とアドバイスしています。
同教室のお灸女子会は、来年1月24日(金)午前10時から、開かれます。詳細は問い合わせを。
お問合せ | 同フォルテ教室 |
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電話番号 | 073(421)4411 |
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