高い技術力で工期が短く、装備も充実
そろそろマイホームをと考えているあなた、家づくりのカギとなるのは、信頼できるパートナー探しから始まるといっても過言ではありません。そのパートナーとなるのは大きく分けて、「ハウスメーカー」「工務店」「建築家」の3つ。3回に分けてそれぞれの個性・特徴を紹介します。
初回は、ハウスメーカー。テレビCMや新聞広告などでよく目にする大手住宅メーカーは、全国広範囲な営業網を持ち、数多くの住宅を供給しています。ハウスメーカーをパートナーにするメリットについて、セキスイハイム近畿和歌山支店(和歌山市栗栖)の和歌山第一グループ長・庄司英弘さんは、「人生で最も高いといわれる買い物だからこそ、長い年月をかけて築かれたブランド力、安定した経営基盤で存続し続けている企業に対する安心感で選ぶ人も多いのではないでしょうか。全国各地の住宅展示場で、モデルハウスが見られて、“わが家”がイメージしやすいのも支持される理由の一つ」と言います。
また、皆さんご存じの通り、ハウスメーカーの住宅は、可能な限り工場で生産、加工、組み立てを行う「プレハブ住宅」で、仕様や規格が統一化されているため工期が短く、高いレベルで品質が保たれています。「大半を工場で作って現場に運び、1日で『雨仕舞(あまじまい』という雨水対策まで終えて、雨に濡らすことなく完成させるメーカーもあります」と庄司さん。
一方、大手ハウスメーカーは、自社で研究施設を持ち、デザインや素材、工法の開発に取り組んでいて、独自の技術、最先端の設備も魅力。大手メーカーの住宅は、標準仕様で長期優良住宅の認定がとれ、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準も満たします。
ただ、ハウスメーカーで注文住宅を検討する際、やはりネックになるのは建築費用。「初期建築費用は、一般の工務店よりも高いかもしれません。ですが、太陽光発電や蓄電池、メンテナンスフリーの外壁や屋根を採用するなど装備が充実していて、雨漏りや基本構造部分の30年間長期保証、60年間の無料点検もついているので、長く住めば住むほど総額は安くなります」と庄司さんは話していました。
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