実は女性に多い痔 我慢は症状悪化
- 2016/7/28
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
おじさんの病気というイメージが強い痔ですが、妊婦に多いとも。その実態や予防、治療について専門医に聞きました。
Q 女性も痔になるの?
A 妊娠・出産時になる場合があります。女性は診察の恥ずかしさ、出血や痛みに対する我慢強さから、重症化してから受診する人が多く、潜在的な患者は相当数いると思います。
Q どうして痔になるのですか。
A 妊娠や便秘、長時間の座り姿勢などで腹圧が高い状態が続くと、直腸や肛門付近がうっ血し、静脈の塊に血がたまって起こります。できる場所により、痛みがあるもの、真っ赤な出血のあるものなど症状が分かれます。
Q 痔に気付くのは?
A 排便時の出血、排便時・排便後の痛み、肛門付近のできもの、肛門の閉まり具合の違和感などで疑う人が多いようです。
Q 症状があったらどうすればいいですか。
A できるだけ早く外科、肛門科を受診しましょう。我慢は重症化を招きます。飲み薬や座薬で改善できるケースも少なくなく、症状や部位にもよりますが、今は日帰り手術で対応してくれるクリニックもあります。
Q 予防できますか。
A ①便通の改善②腰回りを冷やさない③長時間同じ姿勢をとらず、時々歩く④トイレで長時間息まないようにすること。さらに、肥満体型も原因の一つ。食生活や運動など生活習慣を改善することも大切です。
恥ずかしさから診察をためらう人が多いですが、「もしかして…」と思う人は勇気を出して受診を。その先には、快適な生活が待っています!
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター外科部 |
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※次回は9月3日号