妊娠、出産後の歯の健康管理

妊娠、出産後の歯の健康管理
先輩ママから「産後、歯がボロボロになった」とよく聞きますが、本当?専門医に聞きました。

Q 妊娠中は胎児に栄養をとられるので、歯が悪くなると聞きますが。

A そんなことはありません。乳歯、永久歯は、胎児のうちに元になる細胞ができ、永久歯への生え変わり時期までに摂取された栄養状態で質が決まります。一度、石灰化された歯は、密度もほぼそのままで、骨粗しょう症のようにスカスカになったりはしません。

Q では、どうして昔から言われるのですか。

A 理由は大きく分けて2つ考えられます。一つは「つわり」などで歯磨きが不十分、また、酸性度の高い吐しゃ物により歯がダメージを受けたり、歯肉炎にかかりやすいといったこと。もう一つは、産後の多忙な育児により、歯磨きができなかったり、虫歯になっても歯科を受診するのが遅れがちになるからです。

Q 妊娠中、産後の歯みがきのポイントは?

A 一度で全体を磨こうとせず、短い時間でも良いので、歯磨きを繰り返し行い、歯の表面や隙間の食べかすを取り除くようにしましょう。また、歯磨きの時間が確保できないときはうがいで対応。回数を増やし、アゴや舌を動かして、隅々までしっかりゆすぎましょう。

Q 妊娠中に歯の治療はできないのですか。

A 妊娠中もある程度の治療はできます。過度の緊張などを避けるため、妊娠初期は応急的な処置にとどめ、安定期入ってから十分な治療を行うことが多いです。母子手帳には、歯の状態をチェックするページがあるので持参してください。

取材協力 日本赤十字社和歌山医療センター歯科口腔外科部
ホームページ http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/

※次回は11月5日号

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る