女性の大敵“冷え” 症状と改善策
- 2014/11/6
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
女性の2人に1人が「冷え」を感じているといわれる現代。冷えって病気? 病院に行けば改善するの? 多くの女性が悩んでいる冷えについて、専門医に解説してもらいました。
Q 冷えとは。
A 体の中心温度と末端(手足)温度の差が大きく手足などが冷たいと感じる症状で、体温が低い、低めという“低体温”のことではありません。
Q 冷えの代表的な症状は。
A 手足の冷えを訴える方が多いですが、おなかや背中が冷えたり、しもやけ、月経異常、神経痛の悪化、下痢といった体調不良を感じる人も少なくありません。
Q どのような対策を。
A まず着衣の工夫が必要です。冬場の冷え込みだけでなく、日中と朝晩の温度差、冷房や暖房による寒暖差を想定して、寒さを感じる前に、足元を温めるものや羽織ものを身に付けるようにしましょう。また、食事では温野菜を取り入れると良いでしょう。それぞれの食材の温冷作用もありますが、何よりバランスのとれた食事が体調を整えます。適度な運動、40度くらいのぬるめのお風呂にゆっくり漬かることも習慣にしてください。
Q 病院で治療はできますか。
A 生活改善と漢方薬治療を同時に行います。体を温める附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)といった生薬を含む漢方薬を服用することが有効です。
冷えによる症状を感じたら自身の着衣や食事、生活習慣を見直してみてください。それでも症状がよくならない場合や体質改善、治療を希望する人は、漢方の知識のある医師に相談することをおすすめします。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター漢方内科部(初診・再診ともに完全予約制) |
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問い合わせ | 073(422)4171 |
※次回は12月6日号掲載