BPW和歌山クラブ30周年記念「大円卓会議」
和歌山発のプランを全国へ
女性の多くが直面する問題の一つ、男女間の格差をなくそうと、国連が推進している「女性のエンパワメント原則」や、昨年8月に国会で成立した職場での活躍を進める法律「女性活躍推進法」など、社会における女性の活躍推進がますます注目されています。
働く女性の社会的な環境の改善などを提唱する日本BPW連合会和歌山クラブの設立30周年記念「大円卓会議」が、このほど和歌山市内で開催。経済、介護、農業、子育て支援の4分野で活躍する女性スピーカー(情報提供者)、経営者、会社員、主婦などが参加し、女性活性化に向けたプランについて話し合いました。
冒頭で、小原智津・同クラブ会長が「時代に応じた課題を解決し、自分の力を十分に発揮できる社会をつくるにはどうすればよいか。和歌山の女性の活躍を進めるため、皆さんの意見を聞き、今後のプランをまとめていきたい」とあいさつ。
その後、スピーカーたちが起業、介護と女性の立ち位置、仕事・育児・社会活動の両立、就労を目指す子育て中の母親支援、地域間でのネットワーク作りなど、それぞれが日頃体験したり、感じたりしていることを話しました。
また、2030年までに国連が進める、完全な男女平等の実現に近づくにはどうすればよいかを議論。「女性だけが努力しても限界があり、気持ちの良い解決につながらない」「男女が共にもっといい社会をつくるにはどうすればいいか考えなければならない」などといった声が上がりました。
その上で、参加者たちは「女性力の向上には、男女共に自分が置かれている社会的な環境を知ることが大切」と共有。
アドバイザーで参加していた平松昌子・日本BPW連合会企画委員長が「24時間をどう使うかが一つの決断。どうすればみんなが幸せになるかが重要になります。少子高齢化を改善するためにも働き方を変えることが必要ではないでしょうか。和歌山モデルをつくることで、全国にメッセージが送れると思います」と締めくくりました。
今後、同クラブは女性活性化のモデルとなるような和歌山独自のプランをまとめ、実現へと進めていくとしています。
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