家が長持ちするように定期的な修繕を
築年数のたった家でも、新しく、価値ある住まいに。シリーズ「マイホームの選択肢」の9回目は、一戸建てのリフォーム・リノベーションの基礎知識や、メンテナンスの必要性について、リフォームショップ「サニコン岩出支店」(岩出市西国分)の寒川雅世店長に聞きました。
まず、リフォームとリノベーションの違いについて。「簡単に言うと、リフォームは部分的に直す小規模な修繕工事で、リノベは構造にも手を加える大規模な改修工事です」と、寒川さん。「具体的には、リフォームは、水回り設備の交換やクロスの張り替えなど、新築時の状態に戻すイメージ。リノベは、間取りの変更や耐震・断熱の性能向上など、住まいに新たな価値や機能をプラスします」と説明を加えます。
中古住宅を購入してリフォームする場合、築年数が浅ければ浅いほど、修繕箇所が少なく、費用を抑えられます。「ただ、築年数が浅い物件は数が限られているんですよね」と寒川さん。「利便性が高い地域に手ごろな中古を購入し、浮いたお金でリノベをして、ライフスタイルに合う家づくりをするのも良さそうです」とも。
中古、新築問わず、住まいの定期点検は大切。「家の劣化を放置すると、さらに傷みが進み、修繕費用が高額になります」と、寒川さんはアドバイス。「経年劣化が気になり始めるのは、築後10年ごろから。施工会社のアフター保証や、リフォーム会社の無料点検を活用し、必要に応じて修繕した方が、家が長持ちし、資産価値を維持できます」
リフォーム業者選びについては、「施工実績数の確認を」と寒川さん。「実績が多いほど、数ある実例を基に、予算に合わせながら幅広い提案をしてくれます」。また、建築士や建築施工管理技士、電気工事士などの資格を持つスタッフがいたり、補助金制度を熟知していたりするのも選ぶポイント、と話していました。

白を基調としたキッチン空間に一新したリフォームの一例(写真提供=サニコン岩出支店)
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