夢をかなえる! マイホームの選択肢⑦
“建てる”べきか“買う”べきか
「注文」と「建売」を比較

住まいの価値観や懐具合で選択を

念願の新築一戸建て。注文住宅と建売住宅、どちらがいいか迷いますよね。シリーズ7回目は、両物件を手掛ける「住友林業」住宅事業本部和歌山支店(和歌山市六番丁)の林田正樹さんを訪ね、それぞれの特徴について聞きました。

まず、フルオーダーで建てる注文住宅について。「好みやニーズ、家族構成、生活スタイルに合わせ、間取りや設備、内装などを自由に設計できます。理想を形にできるので、完成したときの満足度は高いでしょう」と、林田さんは説明します。「施工業者を自分で選べるので、構造や工法、建材、性能レベル、保証制度も検討できます」とも。

家と土地がセットで販売される建売住宅の特徴は? 「物件がすでに完成済みなので、居住後のイメージがつかみやすく、即入居も可能。土地や建物の価格があらかじめ決まっているため、予算の管理が容易です」と話す林田さん。注文住宅より割安なのは、「弊社で例えると、分譲地に数軒から数十軒をまとめて建築するため、施工にかかるコストを軽減できます」と答えます。購入者層に合わせて、設計や設備を規格化して価格設定しているのも理由の一つです。

双方に魅力がありますが、注意点も。「注文住宅の家づくりは、土地選びからプランニング、着工、引き渡しまで、多くの時間や手続きがかかることも。スケジュールに余裕を持たせた方がいいですね」と林田さん。「自由に設計できる反面、こだわりを盛り込むほど建築コストがかさみます」とも。建売住宅に関しては、「設計変更やカスタマイズが難しいので、“家に好みやライフスタイルを合わせる”ことが求められます。立地の選択肢が限られるのもデメリットの一つ」と話します。

マイホームは“建てる”か“買う”か。住まいの価値観や予算が、どちらにフィットするのか検討を。注文・建売両物件を扱う施工業者に相談するのもよさそうです。

デベロッパーや大手施工会社により、土地を区画化した分譲地に建てられた建売住宅は、「分譲住宅」と呼ばれます(写真提供=住友林業)

デベロッパーや大手施工会社により、土地を区画化した分譲地に建てられた建売住宅は、「分譲住宅」と呼ばれます(写真提供=住友林業)

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