購入がスムーズ。短期間で入居可能
マイホームを検討中の人に向けて、一戸建て住宅の種類やその特徴を紹介する「夢をかなえる! マイホームの選択肢」シリーズ。今回は「建売住宅」について、県内トップクラスの分譲地保有数を誇る「幸福建設」(和歌山市太田)営業部の小南昭悟主任に聞きました。
土地とセットで販売される建売住宅。ほかの一戸建てに比べて安価なのは、売り主である建築会社や不動産会社が土地をまとめて仕入れ、家の仕様や施工を規格化するなど、量産体制を整えているからです。「建材を大量発注し、短い工期で人件費を削減したり、広告費を抑えたりなど、さまざまな工夫をして、1棟当たりの単価を下げています」と、小南さんは説明します。
建売住宅の分譲地が、小学校や商業施設に近いなど、利便性の高いエリアに多いのも、メリットの一つ。また、完成物件を内見し、住んでからの生活をイメージして、購入を判断することができます。「打ち合わせ回数が少なく、物件によっては即入居も可能。家づくりに時間をかけられない人に向いています」と、小南さんは、建売住宅の良さを話します。
一方で、家へのこだわりを実現できないのがデメリット。「建売住宅は、市場調査や購入層の声を参考にして、間取りや動線、収納スペースなど、標準的な設備で設計。そのため、万人向けで、住む人を選ばない造りになっています」と、小南さんは話します。「弊社では、勾配天井や吹き抜け、飾り棚などの意匠を凝らしたり、平屋限定の分譲地を用意したりなど、近年のトレンドやニーズを反映した物件も用意しています」とも。
全国で自然災害が相次ぎ、家や人を守る住宅性能も気になるところです。「耐震等級のレベルや地震保証、また、断熱や太陽光発電などの省エネ性能が、標準仕様なのか、オプションなのかは、会社によって異なります」と小南さん。性能が高いほど、平時の生活も快適で、また、資産価値も上がります。家選びのポイントの一つにしても良さそうですね。
関連キーワード