増やすか、減らすか
メディアのアレ

テレビのツムジ

増やすか、減らすか
メディアのアレ

 以前、新聞社の方から「昔と今で、新聞が大きく変わったところ、分かります?」と尋ねられたことがある。答えは、文字の量だ。調べると、2000年代中盤以降、各新聞社は文字を大きくしていた。新聞離れで、購買層は高齢化。その層に向けて、少しでも読みやすくするための施策だという。だが、その弊害で、全体の情報量は大幅に減少した。

では、テレビはどうだろうか。元々、テロップと呼ばれる文字が使われるようになったのは「探偵!ナイトスクープ」が最初。ナレーションの代わりとして、ツッコミや要約、聞き取りにくい部分を補う目的で使われた。それが今や、大型テレビの普及により、大画面に多くの文字情報が飛び交うまでに。番組を途中から見ても、何をやっているか分かるように工夫されている。取材する時も右上に文字が入ると想定して撮影していることも。とはいえ、多すぎて邪魔という声もある。体重もゴミも減らすのがトレンドなのに、テレビだけは時代に逆行か。いや、いつかの日か、文字消し機能搭載という最新のテレビが、登場する日も近いかも。

テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける

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