増える“ぼかし”“モザイク”
その理由は?
先日、過去の街頭インタビューを振り返る番組を担当した。ところが、インタビューに答える人、背景にいる人、そのほとんどにモザイク処理をかけることに。これは、許諾が取れない人たちのプライバシー侵害への配慮だ。このように、テレビには連日、多くのぼかしが使われている。
例えば、スポンサーを紹介する提供の時だ。スポンサーロゴ以外の背景にある文字情報などに、ぼかしを入れている。これはスポンサー名に意識を集中して欲しいから。他にも、飲み物など、番組スポンサー以外の同業他社製品が映った場合もぼかし処理されている。
また、容疑者が逮捕された際のニュース映像で、手錠の部分にもモザイク処理が。逮捕の段階では、まだ犯人と特定できないので、人権に配慮したためだ。
他にも、ロケなどで映った選挙候補者ポスターにぼかしがあることも。公示後だと、どの党も平等に放送しなければならない、という決まりがあるためだ。
ひと昔前なら、ぼかし、モザイクという言葉だけではしゃいでいたのに…。なんてことを言うだけでも、今はモザイク処理されるかも知れない。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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