地球の神秘!鉱物の世界
- 2017/8/17
- フロント特集
宝石でも、パワーストーンでもない「鉱物」が、今人気を集めています。見た目の美しさはもちろん、自然界のさまざまな作用によって育まれるという成り立ちの奥深さに魅了される人が続出。あなたも神秘的な“鉱物の世界”に触れてみませんか。
〝石集め〞にブーム到来
楽しみ方いろいろ
皆さん、「鉱物」に注目したことはありますか。地球上には、見た目も性質も多種多様な鉱物が存在します。実は今、女性を中心にコレクションする人がじわじわと増加しているとか。
人気を集めているのは、ジュエリーやパワーストーンとしての鉱物ではなく、人の手がかかっていない、ありのままの原石の美しさや面白さ。「近年は、鉱物や化石、隕(いん)石の展示即売会・ミネラルショーが各地で開催されており、鉱物好きが増えているように思います」と話すのは、和歌山県立自然博物館の学芸員・小原正顕さん。
鉱物収集というと、どこかマニアックな印象がありますが、集めて眺めるだけが楽しみではありません。インテリアとして飾ったり、植物などと合わせてアート作品を作ったり、それらの写真を撮ってSNSで披露したりと、〝遊び方〞の幅が広がっています。
下記では、小原さんと、同館学芸員の小泉奈緒子さんに鉱物の魅力や和歌山で見られる鉱物について聞きました。また、虹色物語・山下由実さんを講師に迎え、レジンを使って〝鉱物風〞アクセサリーを作るワークショップを企画。地球が生み出す芸術品、ミステリアスな魅力あふれる鉱物に親しんでみましょう。
神秘的で奥深い鉱物の魅力
知れば知るほど面白い
個性豊かな鉱物たち

和歌山県立自然博物館
学芸員・小原正顕さん
“鉱物”とは、岩石を構成する粒状の物質で、地球上に4000種類以上存在するといわれています。普通は小さな粒状ですが、ときには大きな結晶になることがあります。宝石と呼ばれるのは、その中でもきれいなもの、希少性と耐久性が高いもの。見た目がきれいでも、傷がつきやすかったり、身近にありふれている場合は宝石としては扱われません。
小原さんは、「鉱物の魅力は、自然が作り出した美しさにあると思います。カットされた宝石よりも、人の手が加えられていないそのままの原石にひかれます」と話します。まるで計算して作られたかのような形や模様、鮮やかな色…限られた条件のもと、長い年月をかけて生まれる個性豊かな鉱物たち。知れば知るほど面白く、その奥深さに魅了される人が続出するのも納得。

和歌山県立自然博物館
学芸員・小泉奈緒子さん
古代にはまじないの道具や、絵の具として絵画に使われたりと人にとって親しみのあるものでした。また現代でも、電圧をかけると正確な周期で振動する水晶の性質を利用した「クオーツ時計」や、歯や骨を構成する主要な成分と同じアパタイトを配合した歯磨き粉など、身近なところで鉱物が活躍しているのを、知らない人も多いのでは。
和歌山では、資源として利用される黄銅鉱や黄鉄鉱などのほか、2016年に日本地質学会が「県の石」として選定した「玻璃長石」などがポピュラーです。石英(水晶)も全国でよく見られる鉱物。川辺などを訪れたとき、普段は気にしていない石に注目してみて。注意深く見てみると、鉱物がひそんでいます。「自然の中で、きれいな形の結晶を発見するとうれしくなりますね。さらに、買ったものよりも自分で見つけたものに愛着がわきます」と小泉さん。
コレクターには、気に入った1種だけを追いかける人、きれいな鉱物を収集する人、全種類制覇を目指す人、自分の手で採集することを楽しんでいる人など、さまざま。インテリアとしてスタイリッシュに楽しむのもいいですね。あなたも“地球の神秘”にぜひ触れてみて。

和歌山県産のさまざまな鉱物が展示されています。
紫外線を当てると光る石を見ることができるコーナーも
問い合わせ | 和歌山県立自然博物館 |
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住所 | 海南市船尾370-1 |
電話 | 073(483)1777 |
営業時間 | 午前9時半~午後5時(入館は30分前まで) |
定休日 | 月曜(祝日、振り替え休日の場合はその次の平日) |
料金 | 大人470円(大人20人以上の団体は1人340円) 高校生以下無料(高校生は学生証を提示) 65歳以上無料(年齢確認できるものを提示) |
和歌山で見つかる鉱物

石英(水晶)
地球上でもっともありふれた鉱物。きれいな結晶の形になったものを水晶、石英の微結晶が集まり半透明に見えるものは玉ずい、縞模様の美しいものはめのうと呼びます。

玻璃長石(サニディン)
昨年、日本地質学会によって「和歌山県の石」として選定された鉱物。太地町でとれたもので、白い光沢が特徴です。

孔雀石(くじゃくいし)
銅が変質してできる鉱物。マラカイトとも。クジャクの羽根のような鮮やかなグリーンで、岩絵の具や装飾品に加工されることもあります。

手稲石(ていねいし)
きれいな青色が特徴で、銅の他にテルルという元素を含みます。岩出市の他、北海道や静岡県など産地が限られている、とても珍しい鉱物です。
コレクションするには
標本箱に保管するほか、空き瓶に入れたり、サイズが大きいものは棚に飾ったりとインテリアとしても楽しめます。
鉱物にはそれぞれ特色があります。水に溶けやすい、紫外線に当たると退色するといった性質を持つものは保管に注意が必要。中には石綿のように人体に有害なものも。見た目の美しさ、面白さだけでなく、図鑑などでぜひ性質を調べてみてください。

川辺にある石をよく見てみると、鉱物が見つかることが。水晶は、石の亀裂(きれつ)の隙間など、空間があるところにできます。思いがけず、珍しい鉱物に出合えるかも!
【1日講座】鉱物みたいなアクセサリー作り

UVレジン(透明な樹脂)を使って、鉱物モチーフのアクセサリーを作りませんか。講師は、レジンを使ったワークショップや、クラフトのイベントを主催するなど活躍中の虹色物語・山下さん。好みの形の鉱石を持っている人は、型取り用に持参してもOK(1~2cm程度のもの)。色は選べるので、誕生石に見立てて作るのも。レジン1つ(指輪orキーホルダーorブローチ)は1500円、レジン2つ(イヤリングorピアス)2000円。
日時 | 9月13日(水)午後2時~3時 |
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講師 | ![]() 虹色物語・山下由実さん |
会場 | リビングカルチャー倶楽部 フォルテ教室(和歌山市本町) |
参加費 | 1500円 or 2000円(パーツ・材料費込み) |
定員 | 8人(定員を超えた場合抽選) |
締め切り | 8月30日(水) |
申し込み・問い合わせ | 073(428)0281 和歌山リビング新聞社 (午前9時半~午後6時半、土・日・祝日は除く) |