地元ビルダーの建築士に聞きました③
対面型と壁付け型キッチン
動線、使い勝手は?

家族で過ごす空間に合うスタイルを

地元ビルダーの建築士に家づくりのトレンドを聞くシリーズ。今回は、「紀の国住宅」(和歌山市餌差町)の二級建築士・宮本眞兵さんにキッチンについて尋ねました。

ひと昔前は、台所は北側にあり、食事するダイニングとくつろぐリビングルームは別空間でしたが、今は一体型のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)を南向きに配置する人が大半。「LDKは寝ている時間を除いて、家族が最も長く過ごす場所。共働きで家事は時短化、子どもの宿題を見ながら料理を作るなど、ライフスタイルの変化とともに、キッチンに求められることも変わってきました」と宮本さん。

キッチンの種類は、大きく分けて「対面型」と「壁付け型」があり、多くの子育て世代が望むのはLDを見渡せる対面型。背面に収納を広くとれるのも魅力で、片方が壁に接しているペニンシュラ型も、左右どちらからも行き来できるアイランド型も人気。キッチンスタジオのような“フルフラットキッチン”に憧れを抱く人も少なくないのでは。しかし、対面型はある程度の広さがないと窮屈なLDKになってしまいます。「対面型が絶対条件なら、他の間取りを見直すことも考えて。フルフラットは汚れが気になる人、片付けが得意ではない人は不向きかも。手元を隠すセミオープンタイプという選択肢も」と宮本さんは言います。

対面のペニンシュラ型キッチン

壁付けのL型キッチン

一方の「壁付け型」は、昔ながらの壁向きにコンロ、シンク、調理台が一列に並んだI型も、L字型に配置したL型も動線がコンパクト。冷蔵庫・食器棚の位置を考慮する必要はありますが、LDKの空間を広く使えるので、「コンパクトな暮らしを望むシニア世代、ご夫婦など、あえて壁付け型を選ばれる人もいらっしゃいます」と。

キッチンの形状・配置は、LDKの広さや形状に加え、ダイニングテーブルやソファを置く位置によっても向き不向きがあります。LDKを家族でどのように過ごす空間にしたいのか全体像を描いてから、建築士と詰めていきましょう。

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る