相続者全員合意のもとで売却を修繕は現状確認を行ってから
土地家屋の相続や転勤・転居などに直面したとき、土地や住宅の売買・賃貸について考えるのではないでしょうか。 そんなとき何から始めればよいのか、具体的な手順について、和歌山県宅地建物取引業協会の広報啓発委員長・末吉亜矢さんに、3回にわたって解説してもらいます。
第1回のテーマは「土地や家を売りたいとき」。「土地家屋を売ることになったときに必ず確認してほしいのは、その相続者が自分だけなのか、きょうだいなど複数なのか。まずはそれからです」と末吉さん。複数なら全員の合意のもとで進めていけるように調整しなければいけません。
これをクリアすれば具体的に売却を進められます。不動産業者に問い合わせ、売却を検討していることを伝えて、相談に向かいましょう。そのとき、必ず土地建物の謄本を持参すること。謄本は法務局で請求できます。
続いて、どれくらいの価値があるのか査定が行われます。査定では現地で内覧を行うので、建物の鍵の準備を。末吉さんは、「築年数はもちろんですが、リフォーム歴や雨漏りの有無などもしっかりチェックします。修繕は自分で判断せず、現状確認を行ってからにしましょう」とアドバイス。
査定で提示された金額に納得すれば、売却へ。不動産業者と媒介契約を結びます。「媒介契約には、一般・専属・専属専任の3種類あります。専属と専属専任は1業者にお任せするというもので、一般は複数業者に仲介を依頼できます」とのこと。
より詳しく知りたい場合は、県宅建協会の「不動産無料相談」を利用するのもおすすめ。詳細はインターネットで「和宅建」を検索して。
中古住宅購入の主な手順
(1)不動産業者に連絡・査定申し込み
(2)土地建物の謄本を法務局でとる
(3)内覧などで査定してもらう
(4)査定額に納得すれば媒介契約を結び、あとは不動産業者にお任せ
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