国内外で活躍! 和歌山の女流武士 なぎなた競技 山本千代選手

山本千代選手(36歳、和歌山県庁所属)長崎国体(演技競技、試合競技)2位第57回西日本なぎなた選手権大会団体戦 優勝第5回世界なぎなた選手権大会団体戦 優勝

山本千代選手(36歳、和歌山県庁所属)
長崎国体(演技競技、試合競技)2位第57回西日本なぎなた選手権大会団体戦 優勝第5回世界なぎなた選手権大会団体戦 優勝

美しき日本武道「なぎなた」
スピードや技の駆け引きに注目

来年開催の「紀の国わかやま国体・大会」に向けて、女性アスリートを取り上げるコーナー。第2回は、日本古来の武道の一つ「なぎなた」です。

全長約2メートル25センチのなぎなたを使用して、「演技」「試合」の2種目を競う「なぎなた競技」。演技競技は、2人1組の演技者が決まった形を披露し、いかにうまく正確に形を表現できるかを競う種目。一方、試合競技は、定められた部位を確実に早く打突し勝負を競う種目で、スピードや巧みな技の組み合わせが見どころです。

このなぎなた競技で活躍を期待されているのが、山本千代選手。妹の山内綾選手(和歌山県立紀北支援学校所属)とペアを組み、10月に行われた長崎国体で演技・試合競技ともに2位と優秀な成績を収めました。

また、山本選手は和歌山に3人しかいない錬士(武道における3番目の称号)の一人。全日本選手権や世界選手権など、国内にとどまらず、海外でも活躍しています。

山本選手がなぎなたを始めたきっかけは母親の影響とのこと。「母がなぎなたの指導をしていたので、いつ始めたのか覚えていませんが、本格的に始めたのは中学2年生から。友人に『なぎなた部に入ろう』と誘われて、私もやろうかなと思いました(笑)」と、意外なエピソード。

現在は、和歌山県庁に勤めながら、練習に励む日々。特に最近は、フォルテワジマ内にあるみらい医療推進センターげんき開発研究所で、体幹トレーニングや筋トレで下半身強化に取り組んでいます。「なぎなたは裸足で攻撃をしたり、防御したりするので意外と下半身を使用するんですよ」と山本選手。ほぼ毎日練習に励んでいるそうです。

また、一児の母でもある山本選手は、出勤前や帰宅後に家事や育児をこなし、忙しい日々を過ごしています。「夫の実家が近く、家事は協力してもらっていて助かっています」とのこと。

一つ一つの動きに凛(りん)とした美しさが感じられる演技競技、巧みな技をすばやく繰り出す試合競技、ともに迫力のあるなぎなた競技に注目です。最後に、山本選手は「演技、試合ともに優勝をし、総合優勝に貢献したいです」と、熱い闘志を見せてくれました。

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  2. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
  3. リビング和歌山2025年3月15日号「べらぼうな才能を発揮! 田沼意次のルーツは和歌山にあり! 」
    NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に登場する老中・田沼意次(演・渡辺謙)。田沼家は意次…
  4. リビング和歌山2025年3月8日号「災害時に発症しやすい 静脈血栓塞栓症 」
     今年3月11日は東日本大震災から14年、「いのちの日」。和歌山県は南海トラフ巨大地震が発生した場…
  5. リビング和歌山2025年3月1日号「すごいぞ!和歌山の底力 トップメゾンをも魅了する ニットの聖地を世界へ広める」
     和歌山のものづくり企業を紹介するシリーズ、「すごいぞ!和歌山の底力」。今回は、国内最大シェアを誇…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  2. 2025/3/20

    2025年3月22日号
  3. 2025/3/13

    2025年3月15日号
  4. 2025/3/6

    2025年3月8日号
  5. 2025/2/27

    2025年3月1日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る