国のマイナス金利政策 住宅ローン金利が引き下げの動き

余裕をもった返済計画が大切

日本銀行がマイナス金利政策の適用を開始しました。これにより、金融機関で住宅ローン金利を引き下げる動きが出始めています。

今回の住宅ローン金利の引き下げについて「住宅ローンは、今回の注目点の一つとなっていますが、変動金利と固定金利、それぞれの中身を知っておくことが大切です」と、独立系ファイナンシャルプランニング会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)の代表取締役・秋山裕材さんは話します。

住宅ローンは、金利が0・1%変わると、総支払額が大幅に変わってきます。消費者にとっては、少しでも低い金利を選びたいもの。

例えば、新規で2000万円、35年返済の住宅ローンを組んだ場合を考えてみましょう。

固定金利1・48%の支払い総額は2563万7024円、1・38%の総支払い総額は2522万8334円。0・1%低下することで、総支払い額が約40万円減ることになります(表参照)。

「変動金利と固定金利を比較した時、確かに変動金利の方が低いですが、固定金利は返済金額が変わらない安心感があるため、生活設計上は良いと思います」と説明。

では、借り換えの場合はどうでしょう。

秋山さんは「借り換えには手数料などを加味し、総返済額が減るなら、借り換えを検討する余地はあります」とアドバイスします。

ここで、知っておかなければならないことは、住宅ローン金利が適用される時期。住宅ローンは、審査に通り、実行時の金利が適用されます。合わせて、審査には時間がかかることも考慮しておく必要があります。

秋山さんは「今後のライフプランを考えながら、無理をせず、余裕をもった返済計画をたてることが大切です」と話しています。
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