喧嘩を売られた24時間テレビ
その戦い方は?
新番組が始まる同時刻に、他局はアニメ映画やビックコンテンツをぶつけてくる…これは放送業界では定石の戦い方だ。バラエティーでも似た企画をぶつけて、他局を陥れたりもする。
今年、4年ぶりに復活した「FNS27時間テレビ」(フジ)も、「24時間テレビ」(日テレ)に喧嘩を売るような企画を放送した。100キロ走ればいつゴールできるのか、と有名人にマラソンをさせた結果、16時間程度でゴールしたのだ。「24時間テレビ」チャリティーマラソンの放送終了時に合わせゴールする“演出”に、まさに“演出”だ、と突きつけた訳である。だが、その喧嘩を日テレが買うとは思えない。というのも、「24時間テレビ」の視聴率は2桁台(27時間テレビは1桁)。また、放送開始から45年間で、寄付金を約424億円も集めている。チャリティーのコンテンツとしてはかなり優秀だ。強者は、弱者が吠えようが気にも留めないだろう。こうなれば、来年は「24時間テレビ」の同じ時間帯に「27時間テレビ」をぶつけ、直接対決なんてしてみれば? 案外話題となるかも!?
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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