和歌山市保健所だよりvol.59
肺がんなどのリスクが高まる
喫煙と健康について
- 2024/5/23
- みんなの健康
- 和歌山市保健所だより
日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるといわれています。これまでの研究から、喫煙が肺がんをはじめ、さまざまながんの原因となることが、科学的に明らかにされています。がんを予防するには、たばこを吸わないことが最も効果的です。
たばこの煙には5000種類以上の化学物質が含まれます。健康への影響が懸念され、発がん性があると報告されている物質が約70種類存在しており、喫煙年数が長いほど、1日の喫煙本数が多いほど、がんにかかる傾向が高くなります。
喫煙はがん以外にも、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性(へいそく)肺疾患や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しています。喫煙を始める年齢が低いほど、がんや循環器疾患のリスクだけでなく、総死亡率が高くなることも分かっています。このため、成人年齢が18歳に引き下げられても、法的な喫煙年齢は20歳が維持されています。また、女性の喫煙は、妊娠する能力が低下したり、早産や低出生体重児のリスクが高まったりし、出生後に乳幼児突然死症候群を引き起こす要因となるなど、妊娠・出産の過程において影響を及ぼします。
たばこから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、多くの有害物質が含まれています。本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸うことを受動喫煙といいます。厚生労働省などの研究によると、受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群の4疾患については、年間約1万5000人が死亡しています。
自分自身のため、大切な人たちのために、喫煙と健康について考えてみませんか?
(和歌山市保健所地域保健課)
名称 | 和歌山市保健所地域保健課 |
---|---|
電話番号 | 073(488)5121 |
住所 | 和歌山市吹上5-2-15 |
営業時間 | 午前8時半~午後5時15分 |
休日 | 土・日曜、祝日、年末年始 |
関連キーワード