和歌山市保健所だよりvol.49
喫煙と健康について
がん以外にも多くの病気と関係
- 2023/5/25
- みんなの健康
- 和歌山市保健所だより
今、日本人の2人に1人が、一生のうち一度は「がん」になるといわれています。早期発見には、定期的にがん検診を受けることが有効。合わせて、たばこを吸わないことが、がんの予防につながります。
たばこの煙には5000種類以上の化学物質が含まれ、その中に、発がん性があると報告されている物質が約70種類存在します。喫煙はがんの発症を高める他、喫煙年数が長いほど、1日の喫煙本数が多いほど、リスクが大きくなることが明らかになっています。
また、喫煙はがん以外にも、循環器疾患(脳卒中、虚血性心疾患など)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患=COPD、結核など)2型糖尿病、歯周病といった多くの病気と関係しており、「予防できる死亡原因」ともいわれています。喫煙を始める年齢が低いと、がんや循環器疾患のリスクだけでなく、総死亡率も高くなります。そのため、成人年齢が18歳に引き下げられても、法的に喫煙できる年齢は20歳が維持されています。さらに、女性の喫煙は、妊娠する能力の低下や早産・低出生体重の原因になったり、乳児突然死症候群を引き起こしたりする可能性が指摘されています。
たばこから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、多くの有害物質が含まれています。本人は喫煙しなくても周囲の人のたばこの煙を吸わされてしまうことを「受動喫煙」といいます。厚生労働省などの研究によると、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群の4疾患のうち、受動喫煙との関連が「確実」と判定された死亡者は年間約1万5000人で、健康への影響は深刻です。
自分と周りにいる大切な人たちのために、喫煙と健康について考えてみませんか?
(和歌山市保健所地域保健課)
名称 | 和歌山市保健所地域保健課 |
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電話番号 | 073(488)5121 |
住所 | 和歌山市吹上5-2-15 |
営業時間 | 午前8時半~午後5時15分 |
休日 | 土・日曜、祝日、年末年始 |
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