和歌山市保健所だよりvol.29
がんや脳卒中などと深く関係
喫煙と健康被害
- 2021/5/27
- みんなの健康
- 和歌山市保健所だより
今、日本人の2人に1人が“がん”になるといわれています。がんは自覚症状が現れにくく、気付いたときには進行していることが少なくありません。早期に発見するには、定期的にがん検診を受けることが有効です。加えて、禁煙もがんの予防につながります。
喫煙は、煙が直接触れる口や喉、肺以外にも、循環器、呼吸器などに影響を及ぼします。がんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病といったさまざまな病気と関係しており、死亡の原因となることが分かっています。また、喫煙を始める年齢が低いほど、がんや循環器疾患のリスクが高まり、総死亡率が増加するともいわれています。
さらに、女性の喫煙は、妊娠する能力の低下、早産や低出生体重の原因になることや、出生後に、乳児突然死症候群を引き起こす可能性が指摘されています。
たばこから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、ニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。たばこを吸わない人でも、吸っている人が近くにいると一緒に煙を吸ってしまうことになります(受動喫煙)。
厚生労働省などは、受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群の4疾患で、年間約1万5千人が死亡していると報告しており、健康への影響は深刻です。
コロナ禍での生活はストレスを感じることが多く、息抜きとして喫煙する人もいるかもしれません。毎日を元気に過ごすことの大切さを痛感する今だからこそ、喫煙と健康について考えてみませんか?
(和歌山市保健所地域保健課)
名称 | 和歌山市保健所地域保健課 |
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電話番号 | 073(488)5121 |
住所 | 和歌山市吹上5-2-15 |
営業時間 | 午前8時半~午後5時15分 |
休日 | 土・日曜、祝日、年末年始 |
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