和歌山市保健所だよりvol.14大腸がんの検診
年に1回は便潜血検査を
- 2019/11/14
- みんなの健康
- 和歌山市保健所だより
和歌山市では、職場などで受診する機会がない人を対象に、胃がん・肺がん・大腸がん・子宮頸(けい)がん・乳がんの5つのがん検診を実施しています。これらの検診は、定期的に受診することで、死亡率が減少するという科学的根拠が証明されています。
今回は、「大腸がん検診」について説明します。
和歌山市が行っている大腸がん検診は「便潜血検査(2日法)」。2回分の便を採取し、便に血が混じっていないかを検査する方法です。
大腸がん検診というと、大腸内視鏡検査を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、検診は健康で無症状の人を対象とするため、簡単・便利で体に負担のない方法であることが重要です。そのため、市が実施する大腸がん検診は、便潜血検査となっています。
検診の結果が「要精密検査」となった場合は、大腸内視鏡検査を受ける必要があります。「便に血が混じっている」結果に対して、出血の原因を見つけ、適切に治療することが必要だからです。
2017(平成29)年に和歌山市で大腸がんで死亡した人は168人、死亡率が全国と比べて高い状況にも関わらず、要精密検査の結果を受け、医療機関を受診する人の割合が低く、4割程度です。「これくらいなら大丈夫」と自分自身で判断するのではなく、身体に起こっている異変について、きちんと検査を受けるようにしましょう。
便潜血検査は、便を採って提出するだけ。自分の体をチェックする第一歩として、年に1回は必ず検査を。がん検診に関する詳しいことは、和歌山市保健所地域保健課まで電話で問い合わせを。
名称 | 和歌山市保健所地域保健課 |
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電話番号 | 073(488)5121 |
住所 | 和歌山市吹上5-2-15 |
営業時間 | 午前8時半~午後5時15分 |
休日 | 土・日曜、祝日、年末年始 |
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