直筆の原稿や愛用品などが展示
『紀ノ川』や『華岡青洲の妻』など、和歌山を舞台にした数々の名作を残した、和歌山市出身の作家・有吉佐和子の小説や資料を展示する「和歌山市立有吉佐和子記念館」(同市伝法橋南ノ丁)が、先月オープンしました。
木造2階建ての同館は、有吉さんの東京都・杉並区の邸宅から家具や生活品などを移し、復元したもの。1階は、直筆の原稿や取材資料、愛用の万年筆などを公開する展示室とカフェスペース。2階は、執筆用の机やいす、本棚などを配置した書斎とお茶室が再現されています。
展示室は3カ月に1回の入れ替えを予定。今後、ブックトークなど、さまざまなイベントを開き、文化活動の拠点として活用されるとしています。開館は午前9時~午後5時。入館無料。
有吉佐和子記念館(水曜休館、祝日の場合は翌日) | 073(488)9880 |
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和歌山市立博物館で企画展が開催中
今年に入り、東京で保管されていた有吉の遺品が和歌山市に移管され、和歌山市立博物館(同市湊本町)などが、記念館の展示物を含め、管理・保管しています。現在、博物館で企画展「有吉佐和子と和歌山」が開かれており、作品の原稿や台本の他、女学校時代の写真や趣味の洋裁のデザイン帳、着物など、104件を展示。幼少期からの足跡をたどれる内容になっています。期間は8月14日(日)まで。開館は午前9時~午後5時(入館4時半)、入館料100円、高校生以下無料。
和歌山市立博物館(月曜休館、祝日の場合は翌日) | 073(423)0003 |
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